ほんもんぶつりゅうしゅう

第5支庁東京常磐布教区


2024-02-16 18:00

令和6年 立正寺(体験談)

■立正寺 Kさんの発表
ありがとうございます。私は3代目の信者です。
 最初は、かれこれ24年前に夫に壮年会の夜の口唱会に付いて行ってお参詣をしておりました。ある時、薄暗い本堂でのお看経に心を打たれ、御宝前から「頑張れと」後押しされているかのように感じ始めました。
 丁度その頃、主人の母との同居生活に悩み始めた頃でした。御宝前の前で何度、嫁姑の言い合いをしたことでしょう。今考えるとその都度、御宝前が、どちらかを折れさせ、反省させ、解決してくれたように思えます。そんな日々が続き、知らず知らずのうちに休みの日は御総講にお参詣し、御法門を聴聞させていただけるようになりました。寒参詣・夏期参詣も休まず皆参出来るようになった頃から、「本当の信者になろう」という意識が強くなり、自分なりに努力してまいりました。
 3年ほど前から、未熟な私にも団参課・霊園課のお役をいただき主人と一緒にご奉公させていただくようになりました。しかし「お役をいただく」ということは、仕事を持つ私には並大抵のことではありませんでした。時間を逆算し「お参りするにはいつ何をしたらよいか」を常に考え、今までのように のんびりと家事や愛犬の散歩などもできなくなりました。
 「つづれ織り運動」の最終年に入る前ころから、「お教化の大切さ」をお講師から強くお折伏いただくようになると、「まず自分は何をすべきか」を考えました。主人が教区長のお役をいただいているのですが、夫婦ともにご信者さんを良く知りませんでした。「これでは」と、お参詣できていない教区のご信者さんに「お宅の状況」をお伺いするお手紙を、返信封筒を付けて50通ほど郵送してみましたが、なんと3通しか戻ってきませんでした。「ご時世なのかな」と一瞬心が折れました。
 そのような状態で、昨年ご降誕800 年「本山大法要」の団参責任としてご奉公させていただくことになり、より一層のお教化の成就の思いが強くなり、「何とか立正寺一丸となって達成させていただこう」「お教化を人任せにしてはいけない」「部外者ではいけない」と思うようになりました。
 そこで「お教化を成就するためには、私は何をすべきか…」と自分に問いかけました。お寺では毎朝、朝参詣後9時まで祈願口唱が続き、口唱会終了後、お講師方から短い叱咤激励をいただき、お教化のヒントをいただいて、会社に出社する毎日でした。「この短期間で結果を出すには、普段から付き合いのある会社関係の人しかない」と、心あたりに 1件1件連絡を取り、家に招いて食事をしたり、訪問したりして、ご信心をおすすめしました。
 元々の私の持論ですが「同じ釜の飯を食わずして、腹を割った付き合いはできない」と思っています。会社では人事にも携わることがあり、退職する社員や悩みごとのある社員には、そのように付き合ってまいりました。そんな人たちを一人ひとり思い浮かべると、「この人には交通安全」「この人には先祖の供養」などなど、おすすめする内容がたくさんあることに気づかせていただきました。その上で私たち家族が頂戴したお計らいや御利益談をお話しさせていただき、結果、個人教化、懐中ご本尊を護持していただくお教化を10戸成就させていただくことができました。これもひとえに、御宝前の後押しや、お講師の日々の叱咤激励、ご信者方のご協力の賜物と感謝しております。この感謝のお返しとして、更に強いご信心を御宝前にお約束させていただきます。
 今回のご奉公で、「食卓を囲みながら宗外者といろいろお話をし、その中に本門佛立宗を織り交ぜお教化に繋げる」、私なりのご弘通ご奉公の形が身に付きました。ですが、御本尊奉安ができていませんので、本当に恥ずかしいことですが「これからが私の本当のご奉公だ」と心に刻み、一番大切な家族の育成にも日々、励んでいきたいと思います。
 毎日、1日の終わりは「無始已来」をお唱えし反省改良です。如説修行抄もキチンとお唱え出来ない私ではございますが、今後も信心改良に励み、仕事との両立、教化子さんやご信者さんへのお助行、お講のお参詣に全力を尽くしてまいります。
 最後に、御法門をしっかり心に染めて、み教えどおり信行に励み、実践・実行できたことが昨年のお教化につながったと感じております。ありがとうございました。