ほんもんぶつりゅうしゅう

Q&A

Q

信者ではないのですが、お寺に参詣してもいいのですか?

A

もちろん結構です。
お近くの佛立宗寺院を宗内寺院ガイドで検索していただき、お参詣ください。

できれば、御住職・お講師・ご信者さんと話ができれば、結構だと思います。その際、当宗では「ありがとうございます」というのが挨拶です。声をかけられたら、「ありがとうございます。」と返事を返してください。

「こういう者ですが、ホームページをみてお参詣させて頂きたいと思って来ました。」と伝えてください。また、大切なことは本堂での御題目口唱です。少しでも結構ですから、声に出して、『南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経・・・・』と唱えてください。

いままで、唱えたことのない御題目を唱えるのですから、右へ歩いていたのが、左へ向きを変えたようなことですから、あとは一生懸命一歩でも二歩でも前に進むことが大切です。

どうか声を掛けてみてください。

Q

メールでの、個人的な相談は受け付けていますか?

A

もちろん結構です。
お問い合わせのページからでも、全国の各寺院にはアドレスの掲載されている寺院もありますので、そちらでも結構ですのでご一報ください。お待ちしています。

Q

一年間でどれくらい費用がかかりますか?

A

財の面でどれくらいという基準は、当宗にはありません。
但しこれはいくら、こちらはいくらですという、項目はあります。

全国のそれぞれのお寺で聞いてみてください。

ご信者として宗門寺院にご信者として、所属するためには義納金といういわば会費のようなものがありますが、それとてどうしても借財等の事情が有る場合、高齢で納められない場合など、それぞれのお寺とご相談ください。お金のあるなしではなく、ご信心をするか否かが肝心ですので、どうか気軽に声を掛けてください。

ざっくばらんにいえば、無い人が数百円をお納めするのと、大金持ちが数十万円するのとでは、精一杯という志からすれば前者のほうが功徳は深いということです。ですから、ある人ほど本当は功徳を積むのが難しいということになります。

とにかくご一報ください。

Q

御宝前を背にして記念撮影をしている姿をよく目にしますが、これは果たして良いことなのでしょうか?御宝前様にお尻と足を向けてはいけないと幼少のころから教わってきました。

A

「お尻を向けるといけない」と言うのは、生きています御宝前さまの目を意識せず、平気で背を向けるのは不敬になるということを教えています。

上司や年配の方がいらっしゃるのにその存在に気づかず、あるいは無視しておしゃべりに夢中になるような神経では、目上の方に失礼なのと同じことです。記念写真等を撮られるのは、御宝前さまといっしょに写真に納まることを喜ぶご信心がそこにありますから、基本的に「無神経でお尻を向ける」のとは 違います。

写真を撮る際には「御宝前を背にして」と言ったりもしますが、お尻を向けるのではなく背中に負わせていただくような気持ちで、もちろん「畏れ多い」という気持ちや「有難い」という思いも忘れずに写真を撮らせていただいてください。「御宝前で撮らせていただいた写真だから、何よりも大切にする」のであれば、それは決してご不敬ではありません。

Q

戒名のいわれや意味を教えて下さい。佛立宗の戒名と他宗の戒名はどう違うのでしょうか。

A

一般に戒名というとお葬式の際、故人に授けられるものと考えられていますが、本来は求道心の厚い仏教徒にたいして生前に与えられていたものなのです。
 戒名は法号ともいい、日蓮聖人のお弟子方はそのほとんどが得度したのち「日蓮」の「日」の字をいただいて日昭、日朗、といった法号を授かっていました。また日蓮聖人に帰依した信徒の中にも多くの人が生前に法号を授かっています。
 たとえば当時の教団を統率する重鎮であった富木胤(たね)継(つぐ)氏は「常(じょう)忍(にん)」、また当時の代表的信徒であった太田氏、曽谷氏は、それぞれ俗名であった乗(のり)明(あき)、教(のり)信(のぶ)を「じょうみょう」「きょうしん」と読んで法号としていました。当時の女性信徒の中にも聖人から法号を授かった人が何人もおり、たとえば鎌倉から幼児を伴って佐渡ご流罪の聖人を詣でた女性信徒は「日妙」という法号を授かっています。

院号について

 このように、もともとは二文字で、しかも生前に授けられていた戒名、法号も、時代を経るに従い、その人の社会的な地位や功積、信仰心の厚さなどを表わすために字数が増え、また室町時代あたりから仏式による葬式、法事が盛んになるに従い、受戒していない者は成仏しないのではないか、と考えられるようになり、故人にも受戒したことを証明する意味で葬式の際、戒名を追贈する習わしが生まれたようです。
 さて、佛立宗の法号は通常、「院号」「勲号」「道号」「日号」「位号」が組み合わされて成り立っています。
 まず院号ですが、当初は貴人に限って用いられた尊称でした。昔は天皇が退位して上皇となりますと、一応、出家の形をとって寺院に入る習わしがありました。
そこで、上皇はたとえば後白河院というように院号でもって呼ばれるようになったのです。女性の場合でも、たとえば平清盛の娘で高倉天皇の中宮となった徳子はのちに出家し大原寂光院に住み建礼門院と称されるようになりました。
 このように院号というのは、もともと「尊敬すべき人、高位の人」という意味の尊称で法号の一部として一般庶民に与えられることは稀で、江戸時代に入ってからでも士分以上の者に限られていました。
 このように院号は一般庶民には無縁のものだったのですが、近代になって広く法号に院号を加えるようになったのです。

勲号について

勲号は、宗門の褒賞規定によって授かり法号に加えられる号で、その人の生前の信行面の勲功を顕す号です。
特一級受級者は「清勲」号が、一級受級者は「法勲」号が、また二級、三級受級者には「講勲」号が、そして四級、五級受級者には「教勲」号が授与されることになっています。(つづく)