ほんもんぶつりゅうしゅう

第5支庁東京常磐布教区


2023-10-26 20:55

令和5年 宣妙寺(体験談)

■宣妙寺 Mさんの発表
「転重軽受のお計らい」
コロナが5類になり3カ月余り経った8月7日に同居している娘が陽性になりました。
娘は、職場に着いたところ体調が優れず調べた結果、陽性の反応が出たので今から帰宅するが迎えは不要と連絡が入りました。電話口近くで、夫は「入院するのか?入院して欲しい」と傍で言っており、私は「そんなに簡単に入院できませんよ」と答えました。
迎えは要らないとのことでしたが、この日も朝からとても暑い日で、熱のある体で1時間も歩くことは無理と思っていた矢先、やはり迎えに来て欲しいとの連絡があり、夫に伝えると「エーッ行くのか?」「可哀そうだから行ってあげてよ」と、こんな会話をしました。
コロナ感染ともなると娘に対する父親の対応は普段とは大違いです。
それから数日経ち本人は仕事に行くと言います。少し早いのではと思っても余計なことは言えません。案の定、本調子ではないと休んだりしていました。私と夫は体温を測るだけの経過観察し外出せず不自由な10日間を過ごしました。
 実は、我家でコロナ感染したら一番危ないのは免疫抑制剤を飲んでいる私だと従弟に言われていました。自分でも頭の隅にはあったはずですが、家庭内感染しなかったことに気づいたときは鳥肌が立ちました。この度ご住職より転重軽受のお話をとお勧めいただき私の大きな考え違いを気づかせてくださったことに随喜いたします。いただいたご利益を糧に今後も皆様との御題目口唱、お寺参詣、ご奉公に励ませていただきます。
 〽ご利益を うつつにうけて 有りながら  あまり不思議に 夢かとぞ思ふ
合掌