2016-05-01 22:20
№419 「熊本地震」
№419 平成28年5月1日 清現寺通信 5月号(第1面)
「熊本地震」 信良
四月十四日に起きた一連の熊本地震で、最
大のマグニチュード七・三の地震により、作
物が緑に繁る畑が、ななめに二メートルもず
れている映像がニュースで映り驚いた。活断
層の一部が地表に露出したのだという。
この稿を書いている十七日夜八時現在で、
十四日以来の震度一以上の地震は四六四回に
上り、死亡者四十一名、行方不明者十一名と
発表されているが、まだまだ地震は続くよう
である。
熊本といえば長薫寺がある。十六日夜に長
薫寺ご住職に電話で聞いた所、長薫寺の本堂
の柱に亀裂が入り、本堂は立ち入り禁止にし
たとのこと。裏山の墓地・霊堂等は今のとこ
ろ変化がないとのことだった。
更に今度の一連の地震で大きな被害のあっ
た益城郡にも、宣薫寺というお寺があり、被
害は甚大なようだが詳細はまだ不明である。
地震発生以来、打ち続く余震によって、自
宅の被害等により避難所に避難している人が
二十万人を越えたとのことで、災害が一過性
のものではなく、長期間にわたり同じ地域で
繰り返し起こっていることにより、より長期
的な避難生活が考えられると云うことで、肉
体的、精神的なダメージが大であろう。
宗内では災害対策本部がすぐに立ち上げら
れたので、近々援助の要請があろうと思うの
で、協力をお願いしたい。
今はただ、熊本地震の早期終息と、被災地
・被害寺院、ご信者の復興をご祈願するばか
りである。
日本は環太平洋火山帯に位置する地震多発
地域だが、この四半世紀で、阪神大震災、新
潟地震、東日本大震災と大地震が頻発してい
る。大きな断層等も指摘されているので、大
阪でも他人事ではない。非常用の備蓄を再点
検し、一人一人が地震等の災害への心の備え
を改めてしたいものだ。