ほんもんぶつりゅうしゅう

2023-02-01 16:42

「青春の終わり」は自分で決められる

 サザエさんのお父さんである波平さんは、戦後復興期から高度経済成長の時代を生きた日本のお父さんたちの理想の姿だ。
 間もなく55歳で定年を迎え、60あたりで人生を終えるまで趣味に明け暮れて余生を過ごす。
 しかし、今や日本人男性の平均寿命は81歳、女性は88歳まで伸びた。第二の人生が磯野家の設定よりもはるかに長いのだ。趣味だけで生きるには余りにも退屈で、何か新たな生き甲斐が必要となる。
 アメリカの詩人、サミュエル・ウルマン(1840~1924)は『青春』の詩の中で次の様に言っている。 
 青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ……