ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-04-19 11:10

4月19日の「毎日ぶっきょう」

「ゴッドハンド(神の手)」「スーパードクター」と称されている脳神経外科医・福島孝徳先生。何度もテレビで取り上げられ、休む事なく患者さんと向き合い、後輩の指導にあたっておられます。知識・技術・経験の三拍子がそろった、まさに「人類の叡智」ともいえる先生ではないでしょうか。福島先生は「どんな職業でも成功するのに一番必要なのは努力」とした上で、こう仰っています。「一に努力、二に努力、三に努力、全て努力で、努力が90%じゃないでしょうか。五回やって覚えられないなら十回、十回でダメなら二十回やりなさいというぐらい努力が一番大事ですね。」

 

そこまで努力することの大切さを訴えておられる福島先生ですが、手術前には必ず祈るんだそうです。とあるインタビュー記事で、その点について聞かれた福島先生は次のように答えておられます。「今日は難しいと思ったら神様に祈るしかありません。すると、信じられないようなことも起こります。」こうした謙虚な態度が取れるのは、恐らく、ご自身の限界を正確に把握しているからだと思います。「自分の力で何でもできる」と過信していると、謙虚になれず、神仏に手を合わせる態度も取れないはず。自分の力のみでは、その範囲のことしかできない、その範囲の結果しか出ないのが紛れもない現実なのです。

 

そう思うと、私達は福島先生ほどの知識・技術・経験はないかもしれませんが、祈ることによって、自分自身の知識・技術・経験だけでは生み出せない結果が導き出せる。それだけの祈りが捧げられる場所がお寺であり、正しい祈り方を教えていただけるのが仏教です。私達が生きている間に身につけられる知識や技術、積み重ねられる経験には限界があります。それでも、それ以上の成果を残しながら生きていけるのが、仏教の有る人生です。自分自身の努力と共に《祈り》という要素を加えて有意義な人生にしていきましょう!

 

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