ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-10-13 11:44

10月13日の隆宣寺日記

私のお師匠様は、とても寡黙な方でした。なので、直接いただいたお言葉は多くありません。しかし、私の心にはお師匠様がしっかりと焼きついています。毎日、毎日コツコツと、決して揺らぐことのない朝のお勤め。うっかり出遅れると、お師匠様が朝一番に本堂にあがっておられ、内内陣(ないないじん)のお給仕、お掃除をなさっています。
*内内陣=御本尊や御尊像がお祀りされてある場所
 
私の記憶する範囲で、お師匠様が出張以外で朝をお休みになったことはありません。1年365日たゆみなく続けられる、そのお姿はお手本そのものです。夕方になれば法宅(お師匠様のお住まい)から、夕方のお勤めの音が聞こえてきます。時間には正確で、どんなことも事前に準備が整えられてあり、実に用意周到でした。本当に、そのお姿を見ているだけで、弟子一同に対するご指導であったと思います。今、私自身を強固に支えているのは、言うまでもなく「心の中のお師匠様」です。
 
どんなに大変な時も、どんなにしんどい時も、どんなに辛い時も、どんなに苦しい時も…必ず踏ん張れる、辛抱できる、サボらない、ブレない、キレない、何とか頑張れるのは、お師匠様のお姿やお言葉が常に私の心の中にあって、私を律してくださっているからです。今となっては、直接お目にかかることも、お声を聞くこともかないませんが、私の心の中にいらっしゃるお師匠様は、これからもずっと私のことを導いてくださるのです。皆さんも是非、ご信心を通じて心の中に「お師匠様」を持たせていただきましょう♪
 
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