ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-11-10 09:29

11月10日の隆宣寺日記

仏様の教えに「不自惜身命(ふじしゃくしんみょう)」とあって、自分の身命(体力と時間)を惜しまずに取り組むことの大切さを私達に教えてくださっています。出し惜しみをして6割、7割の頑張りでは、やはり100%の結果は出ません。自他共に満足する結果を導き出すには、こちらも100%に近い頑張りが必要です。

 

しかし、そうやって心ゆくまで物事に取り組めるのも「健康」あってこその話。出し惜しみをしないのと、無茶をするのとでは全く話が違います。それこそ無謀なことをして、心身の健康を損なっては元も子もありません。目の前のことに打ち込むことは大切ですが、それと同時に次のことも想定する。そうやって一定レベルのパフォーマンスが維持できるようにするのも大切なのです。

 

これは、あくまでも普段から一生懸命頑張っている人が大前提の話ですが、「疲れた」と感じた時は《休むタイミング》だと真摯に受け止めるべきです。心も体も、とても正直な反応を私達に送ってくれます。でも、それを押し切って頑張っている人が大半で、だんだんと心と体のサインに疎くなっている人が多いように見受けられます(私も含めてですが…)

 

でも、それは鈍感になっているだけで、心と体の疲労は確実に蓄積していきます。それこそ「塵も積もれば山となる」で、思いがけない結果を生み出すことさえあります。もし、そうなってしまうと、心と体が回復するまでに、かなりの時間が必要になります。そう思えば、私達はもっと心と体から発信されているメッセージ、サインに気づいて、休むべき時に休み、心と体のメンテナンスをまめに行うことが、より良い選択なのです。

 

自分のためにも、大切な人のためにも「休む」という選択肢を。そして、そうすることが長い目で見て、今、一生懸命に取り組んでいることを本当の意味で大切にする、成功に導く最善の選択肢になることを知りましょう。心も体も予備はありません、いざという時にはどうしようもなくなります。それだけは絶対に避けないといけないからこそ「休む」という選択肢を。

 
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