ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-07-02 15:32

7月2日の「毎日ぶっきょう」

生まれも育ちも違う、価値観も人生観も違う人間同士が家庭や学校、会社といった組織で行動を共にする。その際「心を一つにして頑張ろう!」と言いますが、重要なのは「誰の心に合わせるのか?」という点です。好きなもん同士が勝手に集まって、それぞれに心を一つにして行動し始めたら一体どうなってしまうでしょうか。恐らく好きなもん同士は仲良く、楽しくやっていけると思いますが、組織全体としてはバラバラになります。いわゆる「派閥」ができて、その派閥同士で意見の対立が起きたり、お互いに批判をし始めるのが人間の性(さが)。

 

そう思うと、大切なことは組織全体として目指すべき方向性や目的、目標を明確にして、そこで一つになること。単に「隣に座ってる人と意気投合すればいい」という話ではなくて、みんなが同じ方向を向くことが第一歩です。そうやって多種多様なメンバーが集まっていながらも、それぞれに手段方法は違えども、同じゴールを目指す。それぞれの歩みが進めば進むほど、お互いの距離は自然と近づいていくもので、わざわざ並走する必要はありません。むしろ、ペースが違う、手段方法が違うもの同士が相手に合わせすぎると、却って1つになれないこともあります。

 

組織に所属している以上、常に最優先すべきは「組織全体」のことであり「自分・個人」ではありません。自分の主張は果たして「組織全体」にどんな影響を与えるか、組織のメンバーにどんな影響が及んでいくのか。自分のメリットや感情ばかりを優先させて、全体にマイナスが生じるようでは、あなた自身が不協和音の元。そして、そんな不協和音をみんなで奏でようとして、心を一つにしようとするのは間違った心の合わせ方です。「心を一つに」これを正しく理解して、組織として個人として大きなプラスを生み出せるようになりましょう。

 

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