ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-07-15 10:51

7月15日の「毎日ぶっきょう」

周囲に何かを伝えたい時、自分が伝えようとすることも大切ですが、もう一つ忘れてはならないのは、自分から「伝わる」ということです。たとえば、真冬の冷え切った部屋に石油ストーブを置いて点火すると、その熱が部屋の空気に伝わり始め、自然とあたたかくなっていきます。でも、火を消すと次第に空気は冷めていき、ストーブまで冷たくなる。

 

ストーブの火や熱に「空気をあたためてやる」という意志はありません。冷たい空気にも「部屋やストーブを冷たくしてやる」という意志はない。しかし、事実として、その熱や冷気が周囲に「伝わっている」からこそ、暖かくなったり寒くなったり、熱くなったり冷たくなったりしています。そして、これと全く同じことが私達の人生においても起きているのです。

つまり、自分の意志が無かったとしても、現に伝わっているものがある。良くも悪くも、自分から周囲に対して、常に何かが伝わっているのです。そこに気がつかないと、自分は「A」について伝えようとしているのに、自分自身の態度や雰囲気からは「B」がどんどん伝わってしまってるなんてことも実際に起こり得る訳で、実に注意が必要なことなのです。

 
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