ほんもんぶつりゅうしゅう
2013年05月20日
ご利益感得し一層の精進を誓う——人間関係がお懺悔のお看経で良くなる
第6支庁・易行寺 諸橋 正子
 
 ありがとうございます。このたび、人間関係で悩んでいたのですが、お懺悔のお看経で良くなったことをお話しさせていただきます。
 
 私は昔から信心の強い母に反発しており、自力でなんでもできると思っておりました。しかし、やがて両親が亡くなり、昔、母が教えてくれたことが、走馬灯のように私の記憶に蘇ります。ご信心の心構えをはじめ、御講の受け方、お給仕の仕方、考え方…。私には「うるさいな」と思うことで、あまり関心がありませんでした。しかしこのたび、お寺の部長さんの病気等で、会計のお役を受け、次第にご信心をさせていただくようになったのです。
 
 そうすると、だんだん怨嫉が出てきてもっとお看経をあげなければならない状態になりました。去年は近所の火事があり、怖くてお看経をあげました。すると風向きが変わり、お計らいを頂戴することができました。このたびは「職場での人間関係」です。今までの私は、気に入らないことがあると「文句」を言いながらお看経をしていました。しかし、何の解決にもならず、苦しんでおりました。それが、お看経・ご奉公、御法門を聴聞させていただいているうち次第に考え方が変わりました。
 
 ある時、お看経中にふと「私が悪いんだ」と素直に思えました。そして御宝前に「申し訳ございません。自分の醜い面を気付かせていただき、ありがとうございます」とお懺悔の言上ができました。
 
 するとどうでしょうか。あれほど敵対視していた店長が文句を言わなくなり、良い言葉をかけてくるようになったのです。もっと不思議なのは御宝前のお線香が透き通ったような気がしました。その時、私は「言葉づかいをやさしくしよう。ゆるしてあげよう」と思ったのです。それから常連のお客さんが「あんたよく頑張っているものね」と言ってくれました。このことを御住職にお話ししたところ「自分が菩薩の心に変えれば、人も変わっていきますよ。因果の道理を忘れず信心してください」と言われました。
 
 お看経もしているし、御法門もお聞きしているのですが、もっと真剣に「身に付くような信心をしなければ」と思うこの頃です。ありがとうございました。