ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年08月01日
絶対にあきらめないことが大切  教化子がご利益を感得し喜ぶ姿に随喜  第5支庁 光隆寺立川別院 安藤弘子
ありがとうございます。
 私は光隆寺立川別院所属の安藤弘子と申します。
 この度、開導聖人ご生誕200年の記念すべき年にお教化10人を成就させていただくことができましたことは、生涯忘れられない慶びでございます。
 さて、私のお教化成就のために心掛けさせていただいていることは、絶対に諦めないことです。ご信心のお話をさせていただいて素直に聞いていただける人は先ずおりません。相手の方にしてみれば数多くある世間の信仰の一つで、下手に信じたらえらい目にあわされると思うのが当然のことです。
 先ず声を掛けた後は、ご縁をいただけるように「正法帰入」のご祈願とその方のご先祖のご回向をさせていただき、またお話できる機会をいただけるように何度となく連絡をとらせていただきます。こちらが諦めてしまえばその人をお救いすることができなくなると、自分に言い聞かせご利益談を中心にお話をさせていただきます。そうすると不思議にも相手の方の生活に変化が現れるのです。そこからは押しの一手です。昨年は寒参詣中に5人の方と縁がありお教化を成就させていただくことができました。
 その中の1人に芳岡さんという97歳になられるおばあさんがおられました。もともと本門法華宗の家に嫁がれましたが、小さい子どもを2人抱えて心臓病に苦しんでおられたそうです。そんなとき清風寺のご信者にお教化を受けられ、次の日から西宮の廣宣寺への朝参詣を勧められ、心臓が悪いので何度も休み休み必死の思いでお寺に参詣され、ご利益をいただかれたのです。
 その後、阪神大震災で京都に移り住み、息子さん2人が上京していたので、芳岡さんも東京に移り住み乗泉寺でご信心をされていたのですが、その後、本門佛立宗を離れることになったのです。
 高齢になり本門さんに戻りたいという思いが強まり、光隆寺に電話をされたのです。その時ちょうど亀井御住職が電話に出られ、お話を聞いていただきました。そして立川に別院のあることを知り、息子さんが夕看経の時間に合わせてお参詣をされたのです。その2日目にちょうどお会いすることができ、入信となったのです。
 さっそく御本尊を新しくもとめられ、御尊像も御修復され、ご開眼を亀井御住職にお願いされました。今は孫たちに法灯相続できるようにご祈願されています。ご本人は97歳ですから日頃のお参詣はむずかしいのですが、代わりに息子さんが御総講と御講には必ずお参詣されます。ありがたいことです。
 昨年、5戸のお教化を成就させていただいた時、御住職より10戸のお教化をさせていただくように激励をいただき、何としても10戸を成就させていただけるように御宝前におすがりをさせていただきました。
 そんな時、妹(蒲田妙泉寺所属・桜井恵三子)より、むかし乗泉寺の石川乗宝師が、折伏する相手がいないというご信者に対して、電信柱にでもお折伏させていただきなさい、その思いがあれば必ずお教化ができるとご教導いただいたこと、また、高齢のご婦人が自分は外に行けないから家に来るセールスマンをお教化された話等、妹からも力をいただきました。
 しかし9戸までは成就できましたが、あと1戸がなかなかできません。弱気になる自分の心に鞭を打ってご祈願させていただきましたところ、姪をお教化させていただくことができました。
 当時、彼女は転職を考えておりました。お教化させていただいたところ、何と早速に光隆寺の近く麻布の保育園に就職させていただくことができました。誠に不思議であります。本人もご利益を感得し、喜んで仕事の帰りに光隆寺へお参詣させていただいております。
 お教化させていただいた方が、ご利益をいただき喜んでおられる姿を見せていただくと、それまでの苦労はすべて消えてしまいます。子どものころ母がお教化に励んで、困っている人にご利益をいただいてもらい、その時の母のうれしそうな顔を思い出します。
 今年は5月20日に御講有上人の御巡教をいただきます。それまでに1戸でも多くのお供え教化をさせていただき、ご利益をいただいて喜ばれる方ができますように、ご奉公に精進させていただく所存でございます。ありがとうございました。
合掌
 
(住職より)
 安藤弘子さんは、4月に御講有巡教のお供え教化3戸を成就されました。