ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年12月21日
「4年連続で弘通表彰をいただいて」—平成25年に教化10個成就の喜び—
第9支庁 大法寺 廣田 弘子さん
 
 
 この度、4年連続で弘通表彰をいただくことができ、また今回初めて夫婦揃って本山参詣させていただくことができ、随喜にたえません。それはこうして私が頑張ってこられたのも主人の後押しがあったからです。仕事の都合上、揃って参詣させていただくことなど、夢のまた夢でしかありませんでした。それが、一昨年の12月に自分たちのお店を持つことができて、定休日以外でも、大法寺の御会式当日や他寺院の御会式参詣に合わせて臨時休業できるようになったお蔭です。ですから、今回こうして夫婦共に参詣させていただくことができたばかりか、私の母も参詣することができて(第9支庁の参詣当番)、講有上人との記念撮影に臨ませていただけたことは、一生の思い出となりました。
 
 無我夢中で頑張った頃のことを思うと、最近は責任を感じながらのご奉公です。その責任とは、せっかくお出会いすることができた御題目様のご信心を、確実に相手の喜びにさせていただかなくてはならない責任です。今でも誰彼かまわずご信心のお話をさせていただいていますが、そこでご縁のできた人たちをどう導くか、最近特にお助行の大切さを身に染みて感じています。お店に来る納入業者さんはもちろん、お客様にも声を掛けます。土地柄お遍路さんも多く、食事のためにお店に来られるのですが、そんな人にもご信心の話をしています。他宗のお坊さんにも話をして、周りから笑われることもあります。ただ主人が「おまえのひとつ偉いところは、誰彼かまわず声を掛け続けるところだ」と言ってくれます。そこは教化を志してからずっと続けていることです。
 
 そんな私が近頃気になっているのは、数年前に下種をした人で、亡くなる方が続いていることです。もっとしっかりとお折伏させていただけば、助けてさしあげることができたのではないかと、主人と話しています。そしていつも陰で支えてくれる主人も、ご信心のお蔭でお店も順調に、今は何も望むこともなく、平穏無事に日々を送ることができていることに感謝する毎日です。
 
 ただ今年はまだお教化が一個しかできていません。お助けしたい人はたくさんいて声もかけていますが、なかなか心を定めていただくことになっていません。しかし大切なことは、数をこなすことではなく、教化親としての責任を果たすことだと思います。これは決してお教化の数を目標にしないということではなく、早く一人前の佛立信者として育成させていただいて、ご信心の真の喜びを感得していただきたいと願うのです。そんな教化子がまた今年もたくさん生まれますように、今後とも夫唱婦随で励ませていただきます。