ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年12月17日
「潰瘍から早期のガンを発見」—転重軽受のご利益、二百本口唱に励む—
第2支庁 一乗寺・谷口曻二さん
 
 
 去る5月8日、仕事を済ませて午後5時過ぎに帰宅しましたが、身体がしんどくて食事をする気にもなれず、茶の間の床に寝ころがっていました。何も食べないわけにもいかないと妻がりんごをむいてくれ少し食べましたところ、すごい吐き気をもよおし、洗面所へ飛び込みましたら、チョコレート色の液体を多量に吐きました。いつもは医者ぎらいの私も、これはおかしいと思いましたが、この日は木曜日で近所の医院が午後休診でしたので、何とか一晩を過ごし(それでも寝酒を飲んでいましたが…)、翌朝、診察を受けますと、すぐに胃カメラで診てくれました。すると、十二指腸の半分が真っ黒で潰瘍の第二段階とのことでした。手術などは必要ないが、食事制限と当分の禁酒を申し渡されました。
 
 これは転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)のご利益をいただいたと直感し、早速、御礼言上していただきました。ところが、ご利益(十二指腸潰瘍が軽く済んだ)は、ほんの序の口だったのです。医師が念のために腸の検査をしておこうと言うので、そんなの関係あるのかなと思いつつ、検便をしてもらったところ、血が混じっていると言われました。しかし、いつになく便が硬かったので肛門が少し切れたのだと考え、医師にそう言いますと、それではもう一回やってみましょうとのことで、数日後にもう一回検便をしてもらいました。そうしましたら、やはり血が混じっているから、腸の検査を受けた方がよいと勧められ、専門の医院を紹介してくれました。
 
 6月30日、腸の内視鏡検査を受けましたら、大腸内にキノコ型のポリープがあり、その先端の直径は約2センチで先端部分は悪性(ガン)であることが判明しました。十二指腸潰瘍を診ていただいた医師が腸検査を強く勧めて下さったので、極めて早期に大腸がんを発見してもらえました。
 
 そして、7月28日に内視鏡によるポリープ切除の手術を受けました。15分間ほどの手術で何の痛みもありませんでした。この間、御導師をはじめ御教務さま方、ご信者の方々によって、平日の午後にもかかわらず熱烈なお助行を賜りました。
 
 お蔭さまで、ポリープ摘出の手術は無事に終わりました。また、ガンが大腸の基層に浸潤(しんじゅん)しているか否かの検査結果が大丈夫だったことも8月2日に判明し、決定的なご利益を拝受させていただいたのでした。御導師に手術成功の御礼を言上していただき、改めて御法の有難さを感得させていただいた次第です。
 
 また、この間、妻は開門参詣をして私のために祈願をしてくれました。なお、9月8日にもう一度、内視鏡によって術後の状況が良好であることを確認でき、9月17日には、それによるガン検査の結果はレベル1であったことを教えていただきました。何の予後治療も必要がないとのことでした。
 
 軽度の十二指腸潰瘍が発症していなければ、大腸ガンも発見できなかったわけで、その手術も完全に成功し、私は本当に命を助けていただくという大きなご利益をいただきました。私の入信は、私が4歳の頃(昭和25年頃)、母美代子(故人)が、ご近所に住まわれていた筈谷つるゑさんの教化で入信し、母に連れられて坂の上町のお寺に参詣したのが初めです。その後、中学校・高校・大学と進むにつれてご信心とは縁遠くなりました。したがって、私は薫化会にも青年会にも所属したことはありません。ただ、西洋哲学に興味を持ったり、唯物論をかじったりしつつ、いつも本門佛立宗が頭の片隅にあったのは事実ですが、ご信心とは、ほど遠い観念的な世界のことでした。当時、御講は家で勤まっていましたので、時々先住(河内日宏上人=当時は副導師)や清重師に教義のことについて色々な質問をしたような記憶はありますが、所詮、口唱を伴わない空理空論でした。
 
 私は今年68歳ですが42年余、弁護士稼業を続けています。弁護士になって和歌山に住みはじめても、ほとんど名ばかりの信者で、御会式参詣ぐらいが関の山でしたが、先住には大層目をかけていただき、色々なお役を頂戴しました。妻と昭和52年に結婚し、母を昭和54年に亡くしてからも、格別ご信心が深くなったわけでもなかったのですが、先住のお導きにより、組長・連合長会長等のお役を頂戴し、平成12年に先住がご遷化された後、平成15年4月、今の御導師から事務局長の大役を拝命。その後、平成24年に宗会議員のお役も頂戴し、現在に至っています。
 
 一乗寺では、開導聖人ご生誕200年記念慶讃ご奉公の一環として、ご信者一人ひとりが本堂の御宝前に、平成28年12月末日までに線香200本(時間換算200時間)の口唱をさせていただく200本祈願の誓願を立てさせていただき、平成26年8月1日から始めています。僭越ながら、これを提案させていただいたのが私で、あるご信者は「局長(谷口)はこれでご利益をいただいたな」と言ってくれています。私も200本祈願に挑戦中です。今頃は何本まで到達しているでしょうか。合掌