ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年12月13日
恐怖の体験で信心改良
第4支庁・鎌倉 顕証寺 石川愛子さん
 
 去年の暮れでした。いつも通りに夕食の買物に4時頃家を出ました。頭の中は「何にしようかなぁ」なんて思いながらきっとボケーっと歩いていたんだと思います。スーパー手前の信号が青だったので(これは見間違いしていません)渡り出してはっと気がついたと同時に左方向からきた車がやけにスピードがあって止まりそうな気配がなく、パッと運転している方と目があった瞬間、相手もびっくりしたんでしょう。急ブレーキをかけ、私は私で思わず横断歩道の真ん中で体動かず固まってしまいました。生きてきた記憶の中で「怖い」を通り超して、「恐怖」を感じたのは初めてのような気がします。車は身体から、それでも一メートルくらいの所で止まりました。ホッとする間もなく次の瞬間、「ガシャン」とすごい音がして私があたった訳ではないのに、見ると急ブレーキで止まった車にバイクが突っ込み人が倒れていました。びっくりして急いで「大丈夫ですか?」って声をかけましたら「何とか・・・」って返事がかえってきたので車の方に「ちょっと、ちゃんと見ていたんですか?」って言おうとしてふり返ると車がありません。言葉が悪いんですけれど、逃げ足の速いこと、去っていく車の姿は見えてもナンバーを見る余裕はありませんでした。
 
 バイクの方に「病院に行った方がいいわよ、どこか打っているかもしれないし」って心配したんですけれど起き上がって「自分も悪かったんです、すみません、大丈夫です」といってバイクのところに行き、ミラーなど壊れていましたがバイクが動いたので乗っていってしまいました。
 
 私はもちろんのこと無事でした。「今の出来事はなんだったの?」って思えるほどの数分の間の事でした。買物している間も「ほんとによかった、ぶつかっていたら」と思うとお祖師様のお顔が浮かびました。心の中で「ありがとうございます。」と御題目を唱えました。結局おかずを何にしたのか忘れましたが、あの時の恐怖は鮮明に覚えています。御法様にお守りいただいた身、元気でこうして御奉公させて頂ける毎日を本当にありがたいと思います。これからも信心改良、御題目口唱に気張らせて頂きます。ありがとうございます。
 
平成21年8月発表