ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年03月25日
海外弘通だより ~ホームステイ編
弘通局では、未来の国際弘通を担う人材を育成する「佛立青少年国際交流事業」を実施し、全世界の佛立青少年(教務を含む)が各国の寺院や信徒宅に寄宿して相互に交流しあう「佛立版ホームステイ」のご奉公を行っています。
本年1月末から4月にかけて、スリランカから1名、ネパールから1名の青年信徒が来日し、横浜・博多・京都・高知などを巡って研修を重ねています。
 スリランカのダスン・アンジュラ氏は27歳、20年ほど前に両親が佛立宗に入信、現地の差別や反対を乗り越えて次々と村人をお教化し、自宅を親会場として提供するほどのご両親のもとで育ちました。
ダスン氏は子どもの頃から喘息があって学校も休みがちでしたが、入信後は少しでも息苦しく感じると母にお看経を一緒にしてと願い、その都度、必ず治していただきました。この体験が彼のご信心の原点です。
学校卒業後はコロンボ港で働いていましたが、ある時、妙深寺インド親会場でご奉公するお話があり、志願してインドに従事しました。帰国後、そのまま仕事に復帰せず妙深寺コロンボ別院の秘書としてご奉公することを決心し、スリランカ開教25周年、御講有巡教、ゴール親会場建立、大白蓮寺への寺号公称など、ディリーパ良潤師とハシャーン清嵐師を陰で支えながらご奉公を続けてきました。
 ネパールから来日中のビカス・タパ氏は32歳、大地震の支援活動当初からのメンバーです。父は支援先の地域の名士で、草創期の活動を支えてくださいました。父は長らく重いガンを患っていましたが様々なご利益をいただきました。
彼もインドでご奉公する機会があり、重篤な父の病状を心配していましたが、決意のご奉公を終えて帰国直後に父が亡くなりました。ご奉公を成就したこと、父の死に目に会えたことがご利益と感激しています。
 両氏は日本でご奉公することを長く夢見てきました。限られた時間の中で1つでも多くを学び、学んだことを母国の信徒たちに伝え、ご弘通ご奉公に尽力されることと思います。
 今回、ホストとなる国内の寺院を始め、全国の寺院・ご信者様方にも、熱意ある海外の青年信徒が発心して来日、研修ご奉公に励まれていることを知っていただき、国内弘通の意欲へと繋げていただけますと大変ありがたく存じます。