ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年10月14日
1支・京都布教区 青薫連絡会「第8回ボッザニア」を開催
7月29日、伏見・妙福寺(住職・松本現薫師)において第8回となる、お坊さん体験学習「ボッザニア」を開催いたしました。
今回は、宗内外を問わず子ども54人と大人26人、合わせて80人の参加、過去最高の参加者数となりました。当日は39都道府県に熱中症厳戒アラートが発令されるほどの猛暑日でしたが、急病人や事故などもなく無事に全ての課程を終えることができ、御宝前のご加護を感じる一日となりました。
ボッザニアとは、お坊さんの“坊”と、子ども向けの職業体験型テーマパークである“キッザニア”を掛け合わせた造語で、お坊さん体験をしていただく内容となっています。
朝からのプログラムでは開講式に引き続き、7つの班に分けて、それぞれに他己紹介をしてもらって、班内の交流を深めました。その後、“お助行とは”の講義の後、班ごとにお助行の実践練習を行い、昼食のカレーを食べてから2~3軒のご信者宅へお助行に向かいました。
お助行を終え帰山すると、かき氷が用意されており涼みながら大人も子どもも入り混じって思い切り水遊びを楽しみました。夕看経の後、夕食のバーベキューを食べ、最後にはスーパー銭湯にて1日の汗を流し解散となりました。
ボッザニアは「お坊さん体験学習」ができる行事として、毎年子どもたちの期待が大きいイベントです。お坊さんと1日を過ごしながら、仏さまの教えやお助行について学び、実際にご信者宅にてお助行を実践します。新型コロナウイルス感染症が流行して以来、LINEを利用しての「リモートお助行」を行なって来ましたが、今年は3年ぶりにご信者宅でのお助行を再開しました。
練習中や車の中では賑やかな子どもたちも、助行先に着くと急に大人しくなり、緊張の面持ちでお助行に励みます。ボッザニアではこの「実践」を大切にしています。誰かのために御宝前に向かい、仏様にご祈願をし、御題目をお唱えするという体験は、学校や社会ではなかなか得られないものだからです。
子どもたちの真剣なお助行の姿を間近に見て、お助行を受け入れてくださったご信者方にも「純粋な御題目口唱や言上、一生懸命な姿にとても感動しました」と大変好評をいただいています。
家に帰ってからもテキストを見ながら自宅や祖父母宅でのお助行を行う子どもたちもあり、法灯相続を担うイベントとなっています。今後もボッザニアを通じて、菩薩行が実践できる、お寺を体感できる機会を提供していきたいと考えています。
最後になりましたが、今回のために本山より修学生の藤本清随師とカドゥカ清地師にお手伝いいただき、妙福寺・誕生寺・要乗寺の方々に食事の提供を始め、お助行の受け入れにご協力いただきました。心より御礼申しあげます。ありがとうございました。