ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年09月01日
京都布教区 お坊さん体験学習「ボッザニア」開く
7月31日、京都布教区青薫連絡会では第7回目となる「お坊さん体験学習ボッザニア」を伏見・妙福寺(住職・松本現薫師)で開催。子ども41名、大人17名の参加者が集まり、熱い暑い一日を過ごしました。
当日は、午前10時より本堂にて開会のお看経。最初のプログラムは佛立チャレンジ「お助行について」の講義です。ひとり一人に配られたプログラム冊子を見ながら、お助行の意味、お助行のすすめ方を勉強し、お助行の言上を練習しました。その後、5つの班に分かれて練習。初めて参加をするお友達も、他のお友達の行っていることを見たり、何回も練習したりしている内に、一通りできるようになりました。
午後からは実際に、子どもたちが導師役・お給仕役・インタビュー役・お看経役になり席主をお迎えしてのお助行です。昨年まではコロナ対策のため、TV電話を使用したリモートお助行が多かったのですが、今年はお手伝いくださる婦人会が妙福寺に集まり、子どもたちの熱いお助行を受けられました。
一生懸命、言上やお看経をする子どもたちの姿を見られて感動されていました。お助行は年齢に関係なく誰もが行える、人を救う修行だなと改めて感じました。
講義やお助行のあとはパフェパンケーキ作りや水遊び・スイカ割りをして遊びました。着替えのない大人にも容赦なく水を浴びせる子どもたちの笑顔がとても輝いていました。
夕看経では世界で起こる紛争や戦争が早く終息するように、平和について考え、御題目をお唱えしようというお話のあと、お看経をさせていただきました。自分だけではなく、隣の友だち、果てはまだ見ぬ誰かのために御題目を、精一杯の声でお唱えし、開会の時に倍して元気なお看経でした。誰かのためにお唱えできる人に成長してほしいと思いました。
一日の終わりは夕食のバーベキューです。その後、スーパー銭湯で一日の汗を流し、各自、帰宅解散となりました。
今回のボッザニアでは、参加者全員に簡易キットでの抗原検査を実施し、安心して集まれる環境を整えました。また、これまでに参加したことのある中学生を中心とした子どもたちが、食事の内容やレクレーションの部分を企画してくれ、当日はリーダーとして各班をまとめてくれました。
特に、参加者がたくさんの人と喋るきっかけを作れるようにとの目的から、班分け後の自己紹介は他己紹介としました。隣に座った初めて会う人の名前や趣味、好きなもの、楽しみにしているプログラムなどをインタビューし、班内のメンバーに紹介してもらいました。このアイスブレイキングが功を奏したのか、年齢や所属寺院などに関わらず、参加者全体が積極的に行事に参加できたように思います。
回を重ねるごとに子どもたちも成長し、講義を聞く時間・遊ぶ時間というスイッチができるようになってきました。また参加者の半分以上が宗外の子どもたちですが、無始已来やお看経も大きな声でお唱えすることができるようになっています。
今後も継続してボッザニアを開催し、法灯相続はもとより、未来への下種結縁の機会としたいと思います。