ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年04月01日
第236回定例宗会を開催
第236回定例宗会が3月6日から3日間の会期で開かれ、本年7月に任期を満了される現御講有に替わる次期講有上人の推戴会議が行われ、次期第27世講有に、現本宗参議・僧正・東京遠妙寺住職の木村日覚導師が推戴された。また、同じく10月に現新井日現宗務総長の任期満了に伴う次期宗務総長の選挙も行われ、現佛立教育専門学校学校長・東京光隆寺住職の亀井日魁師が次期宗務総長に決まった。
 佛立第26世講有・髙須日良上人の任期ご満了に伴う次期講有上人の推戴会議は、定例宗会第3日目の3月8日午前9時半より本山・宥清寺の本堂で厳粛裡に行われた。
 この度の次期講有上人の推戴手続きについては、昨年12月に第1次の講有候補者推薦委員会で推薦された6名の候補者について、全国の各寺院住職・局長による推薦投票によって推薦された3名の候補者、
小野山日住導師 ①大津・佛立寺
木村日覚導師 ⑤遠妙寺
福岡日雙上人 ⑪香風寺
について、宗会議員が投票によりご推戴申し上げるもので、この日は本堂でのお看経・推戴会議を経て、一同が厳かに唱題する中、議員(定数58名欠席2名)は、右脇御尊前に用意された投票所で1人ひとり記入し、恭しく御尊前の投票箱に1票を投じた。
 投票を終えると、一同宗会議場に移り、開票が行われた結果、第5支庁・東京遠妙寺住職・元宗務総長・佛立研究所所長・佛立教育専門学校学校長、現本宗参議・僧正・木村日覚導師がご推戴され、7月2日の委嘱伝承の儀を経て、次期第27世講有位に晋まれることとなった。
 今宗会では次期講有上人のご推戴に次ぐ重要議案として、現新井日現宗務総長の任期も10月に満了するところから、講有推戴会議に続いて、次期宗務総長選挙が行われた。総長の任期は3年と定められているところから、宗会議員の選挙で選出されることになっている。
 今回の次期宗務総長の選出に当たっては、昨年末に「次期宗務総長候補者選定委員会」が設置され、候補者3名の選定が行われ、その3名の候補者である、
新井日現師 ⑥実在寺
亀井日魁師 ⑤光隆寺
藤本日涌師 ⑨呉・妙泉寺
について、宗会議員が投票による選挙を行った。
 その結果、第5支庁・東京光隆寺住職、元宗務副総長・教務局長、現佛立教育専門学校学校長・佛立研究所常任理事・亀井日魁師が、次期宗務総長に決定した。
 定例宗会は予算宗会とも呼ばれ、次期講有上人の推戴、次期宗務総長の選出以外の議案は、その大半が各種予算案件で、第2日目まで審議され、全て可決承認された。
 その他の議案も承認
 また宗令第12号宗務規程一部改正案として、現在、布教区及び所属寺院教会は、寺格等級審査の年に、宗会の議決をもって、その構成を変更することができるとするものを、地域弘通活動を活発にすることを目的に、この構成の変更を寺格等級審査の年に限ることを廃止する案。
宗門として今後、永年護持すべき宗宝の認定を進め、護持及び修復に財的な支援が行える体制を整えるための宗制関係諸規約・宗宝護持会規約案特別会計規程案。
基本財産積立金のうち金10億円を基本財産として追加設定し、設定済みの10億円とあわせて20億円とする宗令第18号第46条の基本財産積立金使用案、宗法第124条の基本財産設定案。これらの議案も、慎重審議の上、可決成立した。
また、宗会2日目の午後からは宗会懇談会として「宗門組織改革について」活発な質疑応答、意見が交わされ、次回の7月宗会の議案上程に生かされるものである。