ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年02月23日
5支・妙蓮寺 近畿大学校友会と協同イベント開催
妙蓮寺(住職・竹村日愛師)では、寺子屋妙蓮寺こども食堂を毎月開催しています。
昨年12月9日は、近畿大学校友会千葉県支部様から妙蓮寺のこども食堂に支援をしたいという申し出をいただき、プロの落語家・柳家風柳さんと、元力士・大岩戸さんご夫婦にお越しいただき、落語の公演と特製ちゃんこ鍋を振る舞うスペシャルイベントを開催させていただく機会を得ました。
そもそも、近畿大学校友会の方とは昨年開催させていただいた100万人のクラシックライブがきっかけでご縁となり、今回も特別な企画を実現することができました。普段は触れることのできない本物の落語と、お相撲さんが作るちゃんこ鍋が食べられるとのことで、寺内の皆もとても楽しみにしておりました。
当日、本堂に高座を設置した特設会場には小さいなお子さんから年配の方まで約60名が集まり、午前11時半からの開会の挨拶の後、出囃子と共に柳家風柳さんが現れ、TVで拝見したことのある本物の落語家さんの姿にどんなお話が聞けるのかワクワクしました。
こども食堂での企画でしたので、お話の内容もこどもと大人が楽しめる内容となっており、落語にちなんだユーモアのあるクイズやオリジナルの落語を披露してくださいました。途中、こども達のガヤにも臨機応変に対応していてさすがプロだなと感心いたしました。公演時間は約30分ほどでしたが、会場は笑いに包まれて皆さんとても楽しんでいました。
幸い天気にも恵まれ、公演後は中庭でちゃんこ鍋を食べていただきました。白菜、人参、大根など沢山の野菜と、鶏肉・豚肉、油揚げなど具がたっぷりの味噌仕立ての鍋はとても好評でおかわりをされる方もいました。
ちゃんこ鍋の語源は、「ちゃん」は「おとうちゃん」のことで、「こ」は、こどもの「子」という意味があるそうで、親方と弟子という師弟関係を表しているとの説もあるようですが、親子一緒に囲む鍋と捉えるとこども食堂にぴったりなメニューだなと思いました。
平成30年8月から開催しているこども食堂も、今年で6年目を迎えることができ、毎回楽しみに来られる親子も増えて顔見知りの関係ができています。
また、下種者の方や新入信徒さんの中にもお寺に対して敷居の高いイメージを持たれる方もおられますが、こども食堂やお祭りなどのイベントを通してお寺に足を運んでもらい、ご奉公や御題目に触れていただくきっかけとなっています。
地域社会に向けた弘通活動として地域の人達のお役に立ちたいとの思いではじめたこども食堂ですが、徐々にその輪が広がっていることを感じております。
今回も、こども食堂の活動を通じて近畿大学校友会千葉県支部様からの支援をいただき、地域の方々に喜んでもらえるイベントが実現出来たことにとても感謝しております。
こども食堂の活動によって繋がった多くのご縁やネットワークを大切にし、こども食堂をもっと盛り上げて、地域活動、ご弘通に活かしていきたいと考えています。