ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年05月01日
昨年10月8・9日の大法要で発表 人柄に引かれお寺参詣し入信 娘さん2人も入信 どう伝えるのかが大切 6支・常薫寺 齋藤弘美・水野あゆみ
齋藤弘美(以下齋) 
水野さんと、たまたま食事をすることがありまして、その時に水野さんに「何か自分で信じてやっているものはあるの? 
仏教とか」って聞いてみたんですね。「水野さん
と接していて、いつも人のことを考えたり、とても思いやりがある方だから、何か信仰とか仏教とかしているのかなと思って聞いてみたのよ」とお伝えいたしました。
水野さんのお母さんは信仰しているけれども、自分は何もしていないんですっておっしゃったので「私のやっている仏教なんだけれども、今度どんなものか、私が行っているお寺に一緒に行ってみない?」ということでお誘いいたしました。
水野あゆみ(以下水)
斎藤さんの化粧品会社があるんですが、そちらに私が買いに行くようになりまして、ただ買いに行ってるだけではなく、社長(齋藤さん)の人柄とかそういうものを知っていくうちに、化粧品だけじゃなくて、本当に社長のファンになりまして、そこからお食事に行くようになりました。
それで個人的にも関わっていくようになっていきました。たまたまお食事をする機会があり、そこでご信心について初めてお伺いしました。たわいもない会話から本当に自然に「何か信仰してるものはあるの?」っていう感じで話し始めまして、そこで私も「ないです。特にしてないです」って。
「母はしてますけれど、私はしてないです」っていうところから「実は私が行っているところ(お寺)があって、すごくいいご住職もいるし奥様もいるっていうところで、本当に行くだけでも気持ちいいんだけど、そのご住職と奥様が本当に素敵な人だから、水野さんに会ってほしいと思っているんだけど、どうかな?」っていうことで誘っていただきました。
  私自身、30年くらいこのご信心をさせていただいているんですが、今だに毎回お寺参詣をする度に「何て気持ちがいいんだろう」っていう風に感じているので「是非1度一緒に行ってみたい」っていう気持ちをお話しさせていただきました。そうしたら水野さんが、「ぜひ行きたいです」ということで、早速一緒に行く日にちを決めて、一緒にお参詣いたしました。
  どんな感じのお寺なのかな? ぐらいの、本当にそのぐらいの感じで私もお参詣させていただいたんですけど、本当に齋藤さんの人柄が普段から素敵なので、お寺に行くからという抵抗も全くなく、信頼とか、そういうのでお寺参詣に行くという壁が全くなく、実際に来てみると、また本当にすごく素敵な風情のあるお寺で、それで温かくご住職も奥様も迎えてくださったっていうのが、私の印象としてあります。
 ご住職と奥様にお会いして、ご住職が話を始めて2言目くらいで、「私、入信いたします」というふうに即答されたんですね。
 ご住職が多分、仏教の仏様の教えっていうのをすごくきちんと説明されて、その時に「そういう仏様の教えっていうのがちゃんとあるんだ」っていうことも知れたのと「亡くなった方だけじゃなくて、今生きている自分たちが幸せになるということを教えているご信心なんです」っていうのをきちんと説明してくれたというか。そこが本当にグっときまして、もうすぐ入信をその場で決めさせていただきました。
元は懐中御本尊での入信だったんですね。それでお寺までの距離も近い訳ではなかったので、あまりお参詣できなかったりするので、懐中御本尊ではなくご奉安させていただいた方がよりお看経も上げられるし、良いんではないかということで、何ヵ月かしてからご奉安をさせていただくことにいたしました。
 毎月、ご住職が水野さんの育成助行をしてくださって、私も一緒にご奉公させていただくことになったんですね。その時に1つ1つ丁寧に、お給仕やお看経を習慣化できるように、またお寺へのお参詣の大切さも同時に教えてくださったりして。初めは毎日いけないって思っていたそうなんですが、今では毎日朝参詣をしているそうです。
 やはり最初は懐中御本尊での入信だったので「お看経も1人でどうやったらやれるかな?」とか、家でやることがイメージができないっていうのもあったんですけれど、でもご奉安をすぐにしていただいた時に、ご住職が月に1度、お助行に来てくださいまして、その時に教化親の齋藤さんだったり、部内の皆さんも一緒に来てくださることで、お参詣の大切さだったり、ご奉公とか、そういう1つ1つを細かく教えてくださったっていうのが、やはりすごく大きくて。
それまでは本当にご利益だったり、お計らいって、ただ入信すればもらえるというか、何かそういうふうに勘違いしていたんですけれど、そこがきっかけでお寺参詣もできるようになったりとか、そうすると「本当にこれがもしかしたらご利益かもしれない」だったり、「お計らいってこういうことなんだな」っていうことは感じるようになってきました。
ただ入信すればいいんじゃないんだって。やっぱりちゃん御題目をあげるとか、お参詣するっていうことが大事なことであって、本当にお助行を通して学んだというか、そこが大きな違いですね。
 水野さんは、お2人の娘さんがいらっしゃるんですが、ちょうど進路の時で、いろいろ悩むところだったんですが、とんとん拍子に2人の娘さんの進路も決まったりして、とても喜んでいらっしゃいます。
それから2人の娘さんと一緒に朝参詣したり、お寺のお講席にお参詣したりするのが何より嬉しいと言っております。
 娘が2人いるんですけれど、入信当時は、ちょうど高校生と大学生だったんですね。それでどう子供の進路というか、そういうものに向き合った時に、自分がいっぱいいっぱいになっていたというか。やはり自分だけでは解決できない部分ってすごくあるというか。
それがご信心をするようになって、不安なく、そこを自分1人で悩まずにお任せする気持ちでいると、本当にスムーズに事柄が変わっていくっていうのを体感したんです。
その時に自分自身、そういう風にご利益だったり、お計らいをいただく中で「このご信心って本当にすごいんだ」って、そう思った時に、やはり大事な娘たちにも本門佛立宗というのはどういうのかっていうのを知ってほしいというのがありまして、それでお寺に行くようになりました。そこから娘自身も素直に感じ取るっていうものがあったようなんですね。
それで1年くらいして、娘もちょうど進路が決まるという目前の時に、ちょうどお寺参詣に来てる時に、面接(日時の知らせ)の電話が鳴ったっていう、本当にそういうご縁のある会社だったのかなってタイミングも良かったのか、(娘)2人同
時に入信ということで、させていただきました。
最初はもちろん、娘たちも「お寺?」っていうところがあったんですけど。でもやっぱり親がどう伝えるかというか、教化親がどう伝えるかが本当に大きくて、多分ちゃんと言えば伝わるんですよ。それを感じました。
住職・服部歓要師(以下住) 妹さんの方は今、専門学校へ行っているんですけれども、それが淡路島なんですよ。そちらの方で最初入った寮が結構遠かった。場所が(学校から)遠くて、家賃も3万円くらいだったんですけども、結構、湿気がすごかったんです。
 娘の部屋だけ湿度が高く、部屋中カビが生えるという。それで(学校に)相談したところ、最初はダメで「何もできないかもしれない」ということだったのが、次の日には「良かったら、こっちの近くの、学校から5分の寮が空いてるよ」って。
それで「引っ越しとかはどうすれば?」と言ったら「先生の軽トラックを貸すから、手伝う」って言ってくれて。そしたらそっちの家賃の方がなぜか安く、近くなったのに安くなるっていうご利益をいただいて、1万5千円になっちゃった。
 3万8千円が1万5千円になっちゃった。
 1万5千円になっちゃったんですよ。
 ご信心をやることによって、自分にプラスなことが起こるからやっているし、自分だけじゃなくて、人にもプラスが起こるからやっていて、
プラスが起こっているから、この長くご信者をやっている方たちがその一生懸命、自分のと大切な人にこうを強化したいって願ってるじゃないですかっていうことはやった方がいいっていうことだと思うんですよね。
例えばコロナで、健康とか収入的に困ったりとかあっても、結局助けることができなくて、それで本当にできることというと、その人のためにお看経をあげたりお助行をしたりすることが最大の自分達のできることなのかなというのが、逆にはっきりした。
それでやはり、伝えたい人には伝えるっていうちょっとの勇気が(相手を)変えていくんじゃないかな、というふうに今思ってます。