ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年10月14日
本山宥清寺が地域の防災拠点に 協力協定の締結式を執行
7月27日午前10時から、本山宥清寺講堂2階法悦殿で、大規模災害発生時の指定避難所を補完する地域の防災拠点に協力する協定の締結式が執り行われた。
 開設要請を受けた際には、本山宥清寺講堂2階法悦殿に30人の受け入れを行ない、非常食も常備して災害発生時に備えると共に、併せて災害対策拠点として鳳瑞町にある宥清寺信徒専用駐車場(佛立教育専門学校と学生寮に隣接)を提供することになる。
 鳳瑞町の駐車場は、指定避難所である仁和小学校に隣接し、約70台の車両を収納するスペースだけでなく、100トンの防火水槽を備え、消防車両等の災害対策拠点や車両の避難場所など多目的に運用が可能である。
 締結式には、本山宥清寺から講有髙須日良上人、本山宥清寺全教務師と栢森良道事務局長、上京区役所から原真弓上京区長ほか、翔鸞学区からは住民福祉協議会会長の鎌田雅睦氏ほか、仁和学区からは福祉連合会会長の岡野直臣氏ほかが出席。
この4者による協定が結ばれ、区長より協定書が手交された。原区長は「上京区には小中学校を中心に21の指定避難所があるが、まだまだ足りず、そんな中、本山宥清寺様が協力していただき助かります」と、お礼の言葉が述べられた。
 取材に訪れたKBS京都放送局より、締結式の模様が当日のお昼と夕方の『京都Days』という番組で放送され、その中で御講有のインタビューも紹介され「地域社会と宥清寺がつながりをもって防災につとめさせてもらう。そういう思いで参画をさせていただきました」と述べられた。
 この締結式については、上京区民新聞と中外日報にも掲載されている。
 今回の4者協定は、本山宥清寺が翔鸞学区、仁和学区のほぼ中間点にあることで、両指定避難所を補完可能なことから、この4者による協定の締結となったもの。
 京都市内、特に本山の在る上京区は歴史的にも災害は少なく、その危険性は低いかもしれないが、ここ数年で発生が予測される南海トラフ型地震による災害は、想像を超えるものと言われている。また近隣には天神川水系(紙屋川)が床上浸水を招くことが防災マップでも示されており、防災拠点としての協力は必ず役立つものと考えられる。