ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年05月30日
大阪・清風寺 新本堂開筵式を厳修
第2支庁・清風寺(住職・西村清良師)では、去る5月3日から6日の4日間、全16座にわたって、門祖日隆聖人御開山会に併せて、清風寺新本堂落慶開筵式、寺号公称百年慶讃法要を奉修した。清風寺では、開筵式を一生の思い出にとのスローガンのもと準備を進めてきた。特に弘通目標として、この法要までの2カ年間を開筵式年度とし、開筵式当日までに1,000戸のお供え教化を目標としてきたが、無事に1,054戸のお教化を成就することができた。また、寺内信徒への参詣奨引も徹底して進め、通常の御会式に比べ2,400名もの参詣増加を見、これに加え、全国寺院のみならず、韓国・台湾・ブラジルなど海外からも多数参詣をいただき、参詣寺院200ヵ寺、奉修導師はじめ、参詣・ご奉公教務277師、参詣総数12,219名の参詣のもと盛大に奉修させていただくことができた。新本堂建営のご奉公は平成6年に開始されたが、直後に阪神大震災が発生。本堂建営浄財をその義捐金として供出するなど、幾度の困難を乗り越え、新本堂建立後、9年の準備ご奉公をもって迎えたこの法要が無事盛大に奉修されたことに内外から深い随喜の意が表された。

 この法要を迎えるに当たり清風寺では、本堂外観に幡をはり、題目旗と仏旗を掲げ、門幕と紅白幕を門と外塀に張り、御宝前をはじめ、本堂内や廊下、階段にも生花を飾り、本堂入り口前には桜の木と五葉松を植栽し、館内外全てを荘厳させていただいた。

 法要は、4日間、全16座にわたって奉修され、奉修導師は、第1日目第1座・住職・西村清良師、第2座・博多光薫寺・小林日元師、第3座・講尊梶本日裔上人、第4座・大津佛立寺・小野山日住師、第2日目第1座・横浜本立寺・亀井日魁師、第2座・東京乗泉寺・川口日智上人、第3座・講有山内日開上人、第4座・宗務総長・東京遠妙寺・木村日覚師、第3日目・第1座・埼玉照妙寺・植田日事師、第2座・札幌信廣寺・姫井日覚師、第3座・松山松風寺・吉田日祥師、第4座・名古屋佛立寺・面家日瑩上人、第4日目・第1座・河内長野本現寺・宮本日孝師、第2座・名古屋上行寺・小西日演師、第3座・講尊小山日誠上人、第4座・豊中良風寺・西村日要師がそれぞれ奉修された。1日目の第1座と4日目最終座は、奉修導師ならびに出座教務が清風寺外周を行道し、本堂へと昇堂した。

 法要は、開筵奉賛歌を斉唱の後、清風寺の歴史映像が上映され奉修導師の無始已来の言上で奉修開始となった。門祖会言上に引き続いて開筵式言上・寺号公称百年言上の後、祭壇前にて奉修導師と脇座が焼香を手向けた。法要は専ら御題目口唱のみの差定とし、奉修局挨拶に引き続いて奉修導師の御法門を聴聞させていただいた。

 講有上人御奉修の座では「新時代の要請に応える新本堂に相応しい信心前を身につけ、宗門弘通の精鋭となり、ご弘通の成果という大輪の花を咲かせよ」と御法門前に御訓示を賜った。

 他寺院からの参詣者は法要終了後バスにてご供養会場であるウェスティンホテル大阪までご移動いただき、2階と4階の宴会場においてご供養をいただき帰山の途についていただいた。

 今回の開筵式は、過去に類を見ないほどの盛大な法要であったため、ご奉公者も普段の御会式に比べ数倍の人員が必要になった。そのため、これまでご奉公をされたことのないご信者も多くご奉公された。これまではご信心を勧めてもなかなか前向きになってもらえなかったご子息が、今回を機に初めてご奉公され、法灯相続の大きな足がかりとなりましたと涙を浮かべて喜ばれるご信者もあった。
また、法要がゴールデンウィーク中であったこともあり、普段はなかなか参詣できない大阪府外在住の家族・親戚への里帰り参詣も広く奨励した結果、多くの参詣を得て久しぶりの面会に喜ぶ声があちこちで聞かれた。

 さらには、宗外者への参詣奨引も進めた結果、多くの知人友人に参詣をいただくことができた。また、ホームページなどでのアピールを続けた甲斐もあり、ホームページを見て興味を持ったのでと、宗外の方の突然の参詣をいただけたことは、下種結縁につながったと感得させていただいている。この結果、寺内参詣は通常の御会式よりも2,400名もの参詣増加を見ることとなり、あらためて奨引ご奉公の大事さを痛感させていただいた。この参詣結果が今回だけのものにならないよう、今後とも奨引を続けていかなければならないと強く感じた。

 今回の法要には台湾や韓国など海外からも多数の参詣をいただいたが、地球の反対側であるブラジルから43名もの参詣をいただけたことに大変随喜させていただいた。また、この法要に合わせ、清風寺スリランカコロンボ別院には、現地信徒が百名以上参集し、映像による法要への参詣をはたした。

 本法要の記念品として、参詣のご信者方には、本宗中興第7世講有日淳上人ご染筆の扁額「事常住」と現代語訳つき妙講1座のどちらかをお選びいただいて後日、お渡しさせていただく運びとなっている。