ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年09月01日
秋田県豪雨災害による応護寺秋田別院への支援報告
想像もしていませんでした…。秋田と言えば、「雪」。市民の皆さんも「こんなことは過去60年ほどはなかった」と、想定すらしていなかったそうです。
 7月15日深夜から降り出したそうです。そして約6時間で1ヵ月分の雨が…。今で言う線状降水帯です。
 藤岡日惣御導師ご家族は、たまたまインドから帰国していた娘さんの淳子さんとお孫さんと共に2階へ。気がつけば2階上がり階段の3段目まで。水が来ていたということでした。別院の本堂は床上20センチくらい。外は60センチ以上…。
 支援の第1弾として横浜妙深寺・長松清潤ご住職が現地に入られました。第7支庁としては、23日の仙台妙護寺、東京清雄寺の開導会の後、教務8人で24日に現地入り。有難いことに小原信盛支庁長以下教講約30名も…。
また、青年教務会代表として相模原妙現寺の濱田現慈師。鈴江昭薫ご住職のご子息・良弥君。神奈川布教区青年会代表として内海莉絵さん。飛行機で24日にぶつけて日帰りのご奉公、本当に有難い話です。
とにかく秋田別院の入り口が狭いため、大型が入れず2トントラックショートが限界。2台確保し合計8往復、約20トンのゴミ家財を仮置き場に。8月7日に秋田に入り仮置き場にまた行きましたが、前回の倍のゴミが。秋田別院の境内の一部も町内の仮置き場に。
以下は長松ご住職のブログからです。
床上浸水した応護寺秋田別院でお手伝いをして参りました。今日の予定が目一杯で実質8時間の活動しかできませんでしたが、目一杯ギリギリまで作業を行いました。
秋田別院では本堂の畳から20センチほど上まで水が来て、境内の地表からすると50センチほど浸水していたことになります。6時間ほど水は引かず、恐ろしい夜だったとのこと。
床上浸水したお寺におられる藤岡御導師ご夫妻を思い浮かべ、早急に、何とかお手伝いに伺わなければならないと思いました。途方もない作業です。
前日にはご信者方や近隣の方が本堂の畳を出し、床を開いて消毒薬を撒いてくださっていました。ありがたいです。
40年分のご奉公が詰まった庫裡にも容赦なく水が入っていました。畳や絨毯、カーペットはもちろん、奥の押し入れ、クローゼットも下部の10センチは浸水。
先年、大水害に見舞われた広島県三原市の西田登光ご住職が心配し、LINEに細かなアドバイスを書いてくださっていました。人数のいる時にしっかりと対処しておかないと後で大変なことになる。消毒薬の散布はもちろんですが、まずは水に浸かった場所を特定し、膨大な荷物を出さなければなりません。
内陣両脇の下にも水が入り、お道具を整理し、庫裡から土砂や汚泥の流入がなかったこと、しかも入ってきた水が綺麗だったようで、同じ内部氾濫や床上浸水でも状況は全く違うとのこと。助かりました。秋田市内でも場所によって状況が異なるのです。
これからさらに丁寧な復旧、撤去や消毒作業を進めなければなりませんが、ひとまず朝から午後4時前まで、でき得るかぎりのご奉公をさせていただきました。
板の間のブルーシートの上に座ったり、寝ておられたりしたとのことで、横浜から持っていった畳20枚、最高に役に立ちました。本堂に畳を7~8枚、庫裡に2枚敷いて御導師ご夫妻に座っていただける簡易の休憩スペースを作りました。ゆっくり腰を下ろしながら濡れたものの整理をしていただければと思います。
お断りしていたのに、悦子奥さまが、おにぎりをたくさん作ってくださり、奥さまのらっきょうやいぶりがっこ、スイカまでいただいてしまいました。被災地では「何もいただかず、何も残さず、残すものは感謝のみ」という妙深寺の支援ポリシーに反して、支援に来たのにたくさんいただいて申し訳ございませんでした。
藤岡御導師から秋田の地酒をいっぱいいただいてしまった。インドのワインまで。アレックス・清桜師も一分のご恩返しができたようで、よかったです。秋田への想い、本当に深くなります。
川上さんの恭代さんから大変な支援金をお預かりしました。杉本貴子さんからもお預かりしました。みんなの気持ちがありがたかったです。お寺では秋田支援の寄付を募っておりますので、是非よろしくお願いいたします。
帰り道、秋田から北上、岩手から宮城、福島に入るまで、バケツをひっくり返したようなとてつもない雨が続いていました。本当、大丈夫か? というくらいの雨。恐ろしかったです。
 宗務本庁総務局より
宗務本庁は7月25日に「令和5年7月秋田県豪雨災害対策室」を設置しました。今後は本庁と第7支庁とで協力して、支援について検討してまいります。
なお、四国布教区では「佛立たすけあい募金」として、自主的、積極的に義援金募金を開始されています。
各寺院、各布教区、各支庁の自主的、積極的な支援活動に随喜申しあげます。