ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年08月03日
4支妙深寺 講有巡教 開導会に併せ先住日爽上人御23回忌奉修
本年は、5ヵ年にわたりご奉公が展開されている「高祖日蓮大士ご降誕800年」のご正当年であると同時に、妙深寺では第2代住職松風院日爽上人の御23回忌というまたとない勝縁の年であり、この特別な開導会(6月19日奉修)第2座を御講有・髙須日良上人にご親修いただき、第1座を現代海外弘通の先駆者であられる福岡日雙師にご奉修いただきました。
 この2年半の間、世界的な新型コロナウイルス感染拡大は、世界の佛立寺院におけるご弘通ご奉公に深刻な影響を与えました。妙深寺に関しても日々の信行ご奉公はもとより、佛立寺院にとっては大変重要な三大会の奉修では「代表参詣」「参詣制限」という対応にならざるを得ませんでした。
そのような大事な局面において、妙深寺は先住日爽上人の御徳をいただき、この開導会は参詣制限なく、コロナ禍を言い訳にすることなく、文字通り「1人でも多くの方にお参詣いただこう」と境内地に特設テントを立て、1座・2座ともに「前段」「後段」に分け、参詣誓願(目標)も報恩の思いを込めて、従来の1200名ではなく、1300名という高い誓願を掲げて、今させていただける精一杯のご奉公に励もうとご奉公に取り組ませていただきました。
実際のお参詣が1100名以上、オンライン参詣も300名を超え、妙深寺10ヵ教区と寺内で1432名と大勢のお参詣をもって先住日爽上人御23回忌を盛大に奉修させていただくことができました。
 この開導会に向けて、「先住御23回忌報恩プロジェクト」が立ち上がり、当日の開導会の奉修だけでなく、開導会までのご奉公と開導会以降のご奉公も成果がでるように、弘通、参詣、教養、報恩推進委員会がそれぞれ先住にお喜びいただけるようにご奉公が進められました。
御講有上人をお迎えするにあたり、本堂内陣をより荘厳となるように改装し、妙深寺の歴史に名を刻むご奉公を担われてきた先師上人・歴代御住職・有縁所属教務員ならびに事務局長他の先勲功労者を顕彰するシンボルとして「妙深寺先勲功労者顕彰碑」が建立されました。
また先住日爽上人を知らない若い世代が増える中、先住が遺された現証のご利益、「佛立魂」を後世に伝えようと教養会の子どもたちによる「ぶつりゅうだましい」の紙芝居が作成されました。また壮年会と婦人会を中心に、先住の等身大の花人形制作などさまざまなご奉公に取り組んでまいりました。
 このようなタイミングで先住の御年回をお迎えさせていただくことは、何よりのお計らいであり、先住日爽上人が寂光からコロナ禍で迷う私たちを励ましてくださっているものと感得させていただく次第です。
お祖師さまをはじめ、先師上人方、歴代御住職方、功労者の皆様は過酷な状況下で、大いにご弘通を発展なさいました。コロナ禍という難しい状況ではありますが、逆境こそ佛立宗の真骨頂と思い定めて、コロナ禍に負けることなくご弘通を前に進めていき、妙深寺門末ご弘通発展を以て、先住日爽上人にお褒めいただけるよう、これからもご奉公に精進をさせていただきます。