ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年04月01日
1支・本山宥清寺 消防記念日表彰で京都市長表彰を直々にいただく
3月3日、京都市立堀川音楽高等学校音楽ホールにおいて消防記念日表彰が行われました。
本山宥清寺は、平成14年に「消防署長表彰」、平成18年には「消防局長表彰」、令和6年にはさらに上位表彰にあたる「京都市自主防火事業所京都市長表彰」を受賞しました。今回の授賞式典では、京都市内に19ある事業所の中で、宥清寺が特に認められ宥清寺執事の斎藤宥孝師が代表して京都市長より直々に賞状と盾が手渡されました。
この表彰は、地域の防火・防災、自主防火管理等の実践について、特に尽力した事業所等に対して行われるもので名誉ある表彰といえます。
評価された経緯は、宥清寺境内、下竪町駐車場内並びに、鳳瑞町駐車場内の3ヵ所にそれぞれ100トンの防火水槽を設置。地域の火災発生時の防火用水の不足を解消。また小池正樹総務副部長指導の下、京都市上京区内の事業所が参加して行われる上京自衛消防隊訓練大会に毎年参加し、出場した屋外消火栓操法の部及び消火器操法の部ともに他の参加事業所を抑え優秀賞を獲得しました。これは、設置されている消防の設備の取扱いを日頃から正確に活用できるよう1年を通じて訓練を行っている結果です。
文化財防火運動中の1月には、毎年出初式を実施。消防署と合同で通報訓練、避難訓練、初期消火訓練、救出・救護訓練、重要物品の搬出訓練、消防用設備(屋外消火栓・屋内消火栓・放水銃)による放水訓練を実施ししています。火災等有事の際に的確に活動できるよう本番さながらの訓練を行っています。
昨年からは、訓練のレベルアップをはかるため現場指揮机及び救出用担架を新たに設置し、拡声器等を追加設置しました。災害から生命、身体、財産を守るためには、設置されている消防用設備の取扱いの習熟錬磨は、必要不可欠です。
AED(自動体外式除細動器)については、平成29年に宥清寺内3ヵ所に設置し、いざというときの安心のために普通救命講習で心肺蘇生法AEDの取扱い訓練を宥清寺教務師、職員、信者が消防署の指導を受け受講し、34名が普通救命講習修了証を取得。
地震対策としては、朝参詣終了時、本堂で御住職はじめ教務師、ご信者が参加して、シェイクアウト訓練(一斉防災行動訓練)も行い、終了後は境内にて起震車による地震体験訓練も行いました。
令和5年7月27日には、宥清寺講堂2階法悦殿において、大規模災害発生時の指定避難所を補完する地域の防災拠点に協力する協定の締結式が執り行われました。
このように、日々の防火・防災に対する取り組みの努力が評価されての受賞ですが、受賞により慢心せず今後もより一層防火・防災を心がけ宥清寺関係者はもとより参詣者の方々、地域の方々に安心安全を提供していけるよう精進してまいります。
※「消防記念日」とは
日本の消防に対する理解と認識を深めるため、自治体消防制度が発足した昭和23(1948年)3月7日に設けられたもので、毎年この時期に地域の防火・防災、自主防火管理等の実践について、特に尽力した自主防災組織、事業所、団体及び個人に対して表彰が行われるものです。