ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年02月23日
コロナもようやく落ち着く中 本山・四箇道場へ元旦参詣
令和6年の新年を迎えた元旦には、京都、滋賀、大阪の各府県に所在する本山はじめ宗門の由緒寺院(四箇道場)では、関西地方を中心とした各寺院から、団参や個人による初詣の参詣があり、正月らしい賑やかな光景となった。
 令和2年から続くコロナ禍のため、昨年までは本山始め由緒寺院への団参を見合わせている寺院も多かったが、コロナ禍も終息の兆しが表れ、本年から団参を復活する寺院が出始めた。
 これを機に、元旦には本山始め由緒寺院へ参詣させていただこうと、スタンプラリーを実施して参詣奨引を行った。
 本山始め由緒寺院4ヵ寺の所縁が記載されたスタンプ帳を、それぞれの寺院にあらかじめ配布。参詣された方が名前を記して、参詣寺院に備えつけられたスタンプを押し、最後に参詣寺院の投函箱に入れる、もしくは宥清寺まで郵送するという方法で、3が日の間で2ヵ寺院以上のスタンプを押した方に、もれなく記念品をお渡しするということで、参加したご信者は好評のうちに初詣を楽しまれていた。
 本山宥清寺
 本山宥清寺では、大晦日の前年12月31日午後11時から除夜法要が営まれ、深夜の本山に大勢のご信者が参詣した。午後11時40分には、御講有上人始め本山の教務方は一旦、庫裡に下がられ、午前0時になって新年を迎えると、引き続き元旦参詣が営まれた。
 午前0時20分、御講有上人より、新年に言上される『元旦祝盃御法語』の御指南が言上され、続いて御法門台に立たれた御講有上人より『年頭の言葉』が拝読され、続いて栢森良道局長より新年の挨拶があった。
 引き続き、庫裡一之間で祝杯式が執り行われ、本山教務師と事務局一同で新年をお祝いする祝杯を行った。その後、御講有上人と本山教務による集合写真の撮影の後、佛立霊地・開導聖人御墓所に新年のお看経に向かわれた。深夜の京都は、小雨の降る天候であったものの、気温は7度と例年になく暖かなものであった。
 元旦の朝は、雨も上がり穏やかな中で、午前9時から続々と初詣のご信者が詰めかけ、55ヵ寺院から観光バス3台、マイクロバス3台で896名の団参があり、個人参詣も含めると3が日で2250名の参詣があった。
 大津佛立寺
 滋賀県大津にある佛立宗最初道場で、開導聖人大津ご法難地である佛立寺では、京都と滋賀県の山間の境であるため、特に冬場の寒さが厳しいこともあり大正時代から元旦に詣でたご信者方には甘酒のご供養をされており、その場でいただく方以外に、お持ち帰り用ペットボトルに詰めた甘酒も配られていた。
 佛立寺へは、5ヵ寺院からバス5台で143名の団参があり、個人参詣でも20ヵ寺院から187名が詣でた。寺内参詣もご奉公者を含めて351名の参詣があった。
 誕生寺
 京都市内にある開導聖人御誕生地道場の誕生寺は、3が日で17ヵ寺院から122名の参詣があり、寺内参詣49名と合わせて171名の参詣があった。また、誕生寺の側にある開講聖地に詣でるご信者もあった。
 長松寺
 京都一の繁華街である、四条通りの裏手にある本山宥清寺奥ノ院の長松寺には、元旦からの3が日で、15ヵ寺院から団参と個人参詣があり、計109名が詣でた。また、今回から始まったスタンプラリーに早速参加されていたご信者もあった。
 義天寺
 大阪府守口市にある開導聖人御遷化地道場の義天寺では、2ヵ寺院から観光バスによる53名の団参があり、個人参詣も27名があった。また、団参の合間に新年の初総講・立誓式・祝杯式も営まれ、寺内参詣も、ご奉公者40名を含めて約200名があった。