ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年04月12日
11支神戸布教区 神戸佛立口唱会を開催
遡ること801年前の承久4年2月16日にご降誕遊ばした高祖日蓮大士、そのみ教えと法灯は連綿と受け継がれ、当年は『結実の年』を迎え、神戸布教区では、2月19日、本法寺(住職・速水日従師)を会場として一同に参集し、高祖ご降誕800年慶讃『結実の年』神戸佛立口唱会が開催された。
例年行われてきた同口唱会も、昨年、一昨年は感染拡大防止のため、リモートや分散での開催を余儀なくされ、こうして布教区管内の教講が参集するのは3年ぶりとなった。
やはり本堂いっぱいの御題目口唱に勝るものはなく、熱気溢れる1時間のお看経のあと、布教区長・川手信興師の挨拶、続いて本宗弘通局教養部長・博多光薫寺住職・小林信翠師より『もはや”昭和”ではない~宗教二世問題時代の法灯相続を考える~』をテーマとして講演をいただいた。
講演では、昭和と令和での世帯構成の違いを分かりやすくスライドを使いながら、社会の潮流が「戸」から「個」へと変化していることと、さらには法灯を受け継ぐ側となる「Z世代」と言われる人達の特徴を実例に挙げて、世代間ギャップや価値観の違いを詳しく説明していただいた。
結論として、法灯相続をされている親御さんが例外なくされていることは「朝参詣」と「お教化」であり、佛立信者としての基本である御題目口唱と御法門聴聞、そして何よりお教化の志を持つことの大事なことをあらためて学ばせていただいた。
また、お教化が進まず法灯相続だけではお寺が衰微していくことは論を俟たないことをご指摘いただき、宗外者への結縁を常に心がけ、残りあとわずかの慶讃ご奉公を最後までお教化の志をもって必ず成就させていただくよう励ましの言葉で講演を締めくくられた。