ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年12月01日
名古屋・本要寺 高祖会に併せ住職継承式を執行
第3支庁中部南布教区本要寺では10月19日高祖会に併せ住職就任式を執り行った。本要寺住職・増井静明師は元宗務本庁職員で、そこでのご縁で初代住職鈴岡日了上人のもと、平成12年に得度された。以来、本要寺でご奉公に励まれ、この度住職に就任されたのである。

 晴天に恵まれたこの日、名古屋佛立寺・権大僧正面家日瑩上人御唱導のもと高祖会に併せて住職就任式が厳かに執り行われた。就任式では辞令下付に続き、小西日演支庁長の開導聖人ご生誕200年に向け信徒の増加育成に励めとのご祝辞があった。その後新住職宣誓、奉修導師のご法門へと続いた。面家日瑩上人は「講中をたがひにすゝめはげまして 御恩報じの奉公をせよ」との御教歌でご法門を説かれ、鈴岡日了上人の話を引合に出されて、教講一同、異体同心にてご奉公することが大事と諭された。当日は、出座御教務18師、他寺院74名、寺内160名のお参詣があり、本堂は立錐の余地も無かった。

 午後からは会場をヒルトン名古屋ホテルに移し祝賀会が開催され、教講あわせて100名が参加、名古屋組寺・佛立寺の米内山師の司会で祝賀会が始まった。まず面家日瑩上人が、物事に対するには前向きと後ろ向きがある。武田信玄は小田原城攻略のおり後ろ向きに対応するように指示したことを話され、前向きばかりではことを成すことはできないと祝辞のなかで諭された。その後、宗務本庁広報局局長の澤田日松師は、お坊さんの頭はなぜ丸いのか話された。「それは上からこづかれるからだ、こづかれてこづかれて一人前になるんだ。新住職もできるだけ多くこづかれて進歩しなさい」と祝辞を述べられた。ギター演奏で大きく盛り上がった後、婦人会長・本田紀子さんより花束贈呈、その花束は新住職の手を経て得度以来お世話になり続けた日了上人の奥様へと手渡された。花束贈呈の後、新住職が師僧日了上人との思い出を話し、特に日了上人が一緒にお酒を飲むことを大変喜ばれたとの話をユーモアたっぷりに紹介された。そして力強く今後の精進を誓い、感謝の挨拶を締めくくられた。最後に事務局長の御礼の言葉を以って楽しかった祝賀会は閉会となった。

 (中島睦男 記)