ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年09月01日
海外弘通だより~イタリア編
イタリア教区は現在、コロナ禍発生、流行以前にも増すような活発さで弘通活動が展開されている。
 イタリア教区長の福岡日雙師は去る6月7日から14日にかけてイタリアのフィレンツェに赴き信徒教導、御講奉修、巡回助行や地元教務、学徒への教学講義を勤めた。
 6月11日の香風寺フィレンツェ別院でのお総講には60余名の地元信徒の参詣があった。地元イタリア人の唱える御題目口唱の音声は堂外にも響き渡り、日雙師に同行した日本の教務、信徒も「イタリアのご信者の力強い御題目口唱には圧倒される思いで感動しました」と感想をもらしていた。
 また、御講席についても「和気あいあいとした和やかな雰囲気の御講で、新しいご信者も打ちとけている様子には見習うべきところがいろいろあると感じました」と感想をもらしていた。
古(いにしえ)は 馬車音響く 古都の空 今鳴り渡る 妙法の声(福岡日雙師詠)
ここからは福岡日雙師に随行ご奉公された濱田現慈師のレポートです。
ありがとうございます。相模原妙現寺所属、濱田現慈と申します。この度は、海外弘通スクール第1期生として、イタリア教区長・福岡日雙導師のイタリア出張に随行させていただきました。現地でのご奉公をレポートさせていただきます。
関空からミュンヘンを経由してフィレンツェ空港に到着。戦争の影響でロシア上空を飛行できないとのことで、通常より飛行時間が長く16時間ほどのフライトでした。空港までイタリア人お教務さんのキアッフィ良誓師、学徒のアントニア妙薫師、アンドレアゴーリさんにお迎えいただき、無事ホテルに到着いたしました。いよいよイタリア・フィレンツェでのご奉公のスタートです。

●お助行1席目「ジャヴァンナさん、レンツォさん宅」

新入信徒のお2人の為に福岡御導師から御法門(御導師が英語で話し、良誓師がイタリア語に翻訳)の後、御題目口唱をさせていただきました。熱心に御導師の御法門を聴聞され、一生懸命に膝を叩きながら御題目口唱される姿に随喜いたしました。入信のきっかけは教化親のクレアさんのお母さまとジャヴァンナさんが同級生であり、ご利益をいただかれ随喜したクレアさんがお勧めしたことでした。
カトリックの信仰が熱心なイタリアで70代のご夫婦が改宗されご信心に励むことは珍しいそうです。お助行後には、クレアさん手作りの美味しいアップルパイをいただきながら歓談しました。

●お助行2席目「クリスティーナさん宅」

市街から約50キロ、車で1時間半ほどのところにあるアレッツォ ポッピにお住まいのクリスティーナさん宅はとても景色が綺麗な丘陵地帯にある素敵な所です。クリスティーナさんは良誓師の甥っ子さんが働く会計事務所の同僚で、仏教に興味があり、それなら叔父さんが僧侶だから話してみたら、とご縁あってお教化になった方です。
福岡御導師より「罪障」「仏性」などについて御法門いただき、一緒に御題目口唱させていただきました。御法門中に質問されることもあり、前向きな信心前に随喜いたしました。

●お助行3席目「マウロさん、ダニエッラさん宅」

獣医のマウロさんと奥さんのダニエッラさん、息子さん・娘さんとワンちゃん、ネコちゃん、カメ、オウム、たくさんの人とペットのお参詣でした。マウロさんのご一家は精神的な悩みや様々な問題を抱えていましたが、ご信心と出値い御題目をお唱えすることで、ご利益をいただきました。
今では可愛いペットと一緒に家庭円満、家族一同で信行ご奉公に励まれています。無始已来の御文はもちろんのこと、南無久遠の御文もハッキリと正確にお唱えされている姿に驚きました。

●お助行4席目「ティチァーナさん宅」

ティチァーナさんは別院から車で40分程のところにお住まいの新入信徒さんです。福岡御導師も初めてお会いになる方で、家族で住んでいるお家の1部屋(自室)に御本尊を奉安され毎日、お給仕・お看経をされているそうです。
まだ、慣れない様子のご家族も椅子に座り、御導師の御法門を聴聞されておりました。家族教化ができるようにご祈願させていただきました。