ほんもんぶつりゅうしゅう
2017年05月23日
佛立開花運動五ヵ年誓願必成にむけて
佛立開花運動五カ年誓願必成に向けて

宗務総長 木村日覚

ありがとうございます。
 平成29年度も5月末をもって上半期終了となります。これは平成25年度から始まりました佛立開導日扇聖人ご生誕200年慶讃佛立開花運動の五カ年のご奉公も“いよいよあと半年で終わる”ということを意味します。

 お陰さまで昨年度末に「役中後継者養成の花を咲かせる誓願」は宗門全体として111パーセントという好成績で無事に達成させていただくことができました。しかしながら、お教化の花を咲かせる誓願と正宗徒増加の花を咲かせる誓願は共に77パーセントと、目標としておりました80パーセントを下回る結果となり、誓願達成もこの平成29年度のご奉公次第ということになりました。しかし、その平成29年度もすでに半年を経過したということで、宗務を預かる一員としてその趨勢に気を揉んでおります。皆様のお寺の本年5月末現在の誓願達成状況はいかがでしょうか?宗門全体の集計はまだできておりませんが、5月末で目標としております90パーセント以上の達成は厳しいように感じております。

 思い起こしますと、現在宗務本庁で私と一緒にご奉公させていただいております宗務員のご奉公始めは、先の門祖日隆聖人550回御遠諱を締めくくります住職局長大会における「報恩ご奉公誓願不成就のお懺悔」と新たにスタートする開導聖人ご生誕200年慶讃「佛立開花運動五カ年誓願の立誓」でありました。お懺悔と立誓が一緒になり、その時に「ご奉公不行き届きを何度も御宝前に言上してはならない」「お懺悔を繰り返してはならない」という気持ちが宗務員全体に行き亘りました。
 「なんとしても誓願を達成させていただかねば」の一念で、今局はこれまでの4年間、総局員全員が手分けして毎年、すべての布教区にお伺いし、弘通決起大会や弘通誓願立誓式等といった催しの中で佛立開花運動の説明や激励をさせていただいてまいりました。

 そして毎月、総局会議開催の前に宗務員全員で本山御宝前において一時間、「佛立開花運動五カ年誓願達成祈願口唱会」を開催して、何としても誓願を達成すべく、精一杯の祈願口唱をさせていただいています。

 お祖師さまは御妙判に
「須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧んのみこそ、今生人界の思出なるべき。南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経」(持妙法華問答抄)と仰せです。

今こそ、全国の同信は異体同心となって口唱に励み、御題目にお縋りして、お教化の花と正宗徒増加の花を咲かせましょう。お祖師さまは、「このご弘通のご奉公こそがこの一生の最高の思い出になるのですよ」とお教えくださっています。

 五カ年に渡りご奉公させていただいてまいりました佛立開花運動も最後の半年となりました。何としても宗門全体の誓願を達成させていただきましょう。それには今年のスローガンであります「たがいにすすめはげまして」を全国の布教区で展開していただき、いまだ未達成寺院を励ますことは勿論のことですが、すでに誓願をすべて達成した寺院も「宗門全体の異体同心」という思いで、追加のご奉公にお励みください。そして来年3月7日に開催いたします佛立開花運動「奉告大会」では、開導聖人200歳のお誕生日をお祝いするのにふさわしい晴れ晴れとした気持ちで誓願達成のお礼言上をさせていただきましょう。

 最後に開導聖人の御教歌を拝見して締めくくりとさせていただきます。
御教歌に「願ふこと叶ふと説ける典ならば 祈り祈りてならずばやまじ」
(御題「経云 所願不虚」・清風歌集一)

残すところ、あと半年。誓願達成に向かって、捨身決定のご奉公に精進しましょう。