ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年01月18日
海外弘通だより ~ネパール編 4ヶ国総勢33名でネパール団参
仏陀生誕の地であるネパールでのご弘通ご奉公は、2015年4月25日に発生したネパール大震災から始まりました。ネパールの隣国であるインドでご奉公を展開している妙深寺で、ネパールへ何とか支援活動ができるようにと現地のNPO法人と連携をし、宗門で集まった支援金をもとに倒壊してしまった学校の再建プロジェクトがスタートしました。
第3次ネパール支援活動の最中には、青年信徒である小原旭くんが事故により帰寂するという大変な事態が起こり、一時は支援活動そのものが中止をせざるを得ない状況となりましたが、小原家の皆様のご理解と後押しをいただき、むしろ小原旭くんに報いるためにもと支援活動をさらに進め、単なる災害支援活動から仏陀生誕の地であるネパールへの本格的なご弘通ご奉公へとシフトしていきました。
コレイア清行師を中心に下種結縁、お教化のご奉公が進み、震災犠牲者と小原旭くんのご回向のため、提供された土地に巨大な平和題目塔を建立し、ネパール別院が建立され、現地教務としてカドゥカ清地師も誕生しました。
昨年・令和5年は、高知佛立寺の鈴木日樹御導師がブラジル特命巡教の際にネパールへのご奉公をお約束くださり、10月16~25日にかけて鈴木御導師を筆頭に山内日得弘通局長、山内良鷲弘通部長、小林信翠教養部長と弘通局の要職の御導師方、ブラジルからはコレイア日友教区長、韓国からは姜蕙昌教区長がご一緒くださり、スリランカからはディリーパ良潤師、ハシャーン清嵐師が加わり、4ヵ国で総勢33名もの大団参となりました。
団参といっても観光などはわずかで、日程のほとんどは法要やお助行などのご弘通そのものという内容でした。
団参2日目からさっそくスンカニ村にあるネパール別院にお参詣をし、午後からはグループに分かれて現地信徒宅への巡回助行がありました。ネパールは山岳地帯のため、日本とは違い、デコボコの山道を歩いてお助行に回ります。まだまだ経済発展の途中でトタン屋根、トタン壁、土間という信徒宅をお助行に回り、内1軒は御本尊をご奉安させていただきました。
3日目も終日、巡回助行というスケジュールで6軒ほど回らせていただきました。御導師方の熱烈なお看経と各国の言語による言上などグローバルなお助行に現地の信徒も感激し、とても随喜していました。
4日目は倒壊していた学校の再建プロジェクトの現場であるサムンドゥラデビィの学校へ行きました。大型連休の真っ最中のため、学生たちは多くありませんでしたが、1座のお看経と山内弘通部長による「大きな栗の木の下で」のパフォーマンスや現地学生によるダンス、一緒に蓮の花の折り紙を折るプログラムがありました。
5日目は今回の団参のメインイベントとなるブッダエンライトメントフェスティバルが別院で開催され、日本、ブラジル、韓国から持参したフードも提供し、約300名が集まる一大結縁イベントとなりました。
フェスティバルの中で、まず小原旭くんのご回向の法要を鈴木御導師に奉修いただき、皆で平和題目塔へお焼香をし、コレイア教区長、長松海外部長がネパール語で挨拶をされ、鈴木御導師より御法門を聴聞させていただきました。
最後はコレイア清行師の奥さんであるウィニーさんが現地の伝統衣装を見に纏い、現地の方と一緒にダンスを披露するサプライズがありました。ウィニーさんは7月よりネパールに住み込む形でご奉公に励み、現地に溶け込んでいる姿に団参者一同、感動しました。
6日目は仏陀生誕の地であるルンビニへ移動し、マーヤー・デーヴィー寺院を訪れ、まさに仏陀がご生誕された現場を拝見し、大きな菩提樹の元に大御本尊をお祀りし、一座のお看経をさせていただきました。
ご高齢の方もおられた団参ですが、皆お元気でお助行等に励まれ、ネパール本門佛立宗にとって大きな弘通の後押しとなり、団参参加者にとっては今生人界の思い出となるご奉公となりました。