ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年05月11日
講有上人訓示〜東日本大震災第13回忌法要にあたり
訓 示
本日の東日本大震災第13回忌法要に当り、所懐の一端を申し述べます。
 思えば12年前の3月11日14時46分頃に発生した大地震は、その後の大津波と相まって、当地を含む東日本一帯に甚大な被害をもたらし、数多くの尊い人命が失われ、未だに平穏な生活を取り戻すことが出来ない人々も多くおられることに心を傷めております。
 あらためて災害犠牲者の方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族や被災者の皆様に衷心よりお見舞い申しあげます。
 宗門としても災害発生時より今日まで出来得る限りの復興支援を継続してまいりましたが、被災地には未だ災害の傷跡が生々しく残っている場所もあり、遺族や被災者の心の傷を癒すまでにはまだまだ時を要することでしょう。
 しかしながら、お祖師さまのご信心を継承する私たちは、御題目の御経力をいただきながら、いかなる困難にも負けない信力で今日まで一歩一歩復興の歩みをすすめてまいりました。そして、自らのみならず、佛立菩薩として、他の被災者の方々も共に安穏の境地を得られるよう、復興への努力とともに日々口唱折伏行に励んでいます。
 私たちは、本日のこの第13回忌法要を契機として、被災者の心に寄り添い、1日も早い真の復興を遂げられるよう、更なる精進を心に誓うことが大切です。
 時あたかも、高祖ご降誕800年結実の年、本山大法要のお参詣の功徳もいただき、第7支庁教講各位の益々の信心増進と教化誓願達成、そして被災地の1日も早い全面復興を祈念し、訓示といたします。
令和5年3月12日 本門佛立宗第26世講有 日良