ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年03月01日
テラコヤスコラvol.11「子育て×仏教」
2月22日、京都佛立ミュージアムでは生涯学習プログラム・テラコヤスラが開催され第11回目となる今回は“子育て×仏教”と題して東京でご活躍のチャイルドファミリーコンサルタント・山本直美先生をお迎えし発達予防学という独自の観点から子供の個性を伸ばす徳育について午前午後の二部に分けてお話しいただいた。

 午前の部では「忙しいパパ&ママでもOK!伸びる子供を育てる、褒め方・叱り方講座~幼児期からのアイデンティティ教育~」と題して現在子育て中の親御さんに向けてのわかりやすいお話、午後の部では山本先生が研究・実践されている独自の子育てプログラム「チャイルドファミリーコンサルタント(CFC)」の養成講座の体験セミナーとして午前の部よりもさらに踏み込んだ内容の講義を各約40人の聴衆が熱心に受講した。

 当日は、子連れの親御さんが心置きなく聴講できるよう配慮し、宗内のご奉公者からなる託児ボランティアが別室で約20人のお子様をお預かりした。

 受講者の中にはチラシの内容を見て遠く九州から駆けつけた保母さんや東京、滋賀、奈良、大阪からも参加があり、夫婦で参加された方も見受けられた。現在多発する精神的な病や自殺などの遠因には幼児期の身近な大人との関係性が大きいと言われているが、山本先生は幼児期に周りの大人のかかわり方を変えることで子供の成長に大きな違いが出ることを長年の経験から周知され、発達心理学を前提に問題行動を事前に予防する「発達予防学」という観点で子供に限定せず、子育てに関わる大人への意識啓発に尽力されている。

 我々佛立宗も人助けの菩薩行を心がけ、お寺で様々な相談や対応をさせていただく中で、山本先生の実践されているチャイルドファミリーコンサルタントの活動に学ぶべきところが大いにあり、「徳」を伸ばす教育、心を伸ばす教育に力を入れられている幼児教育の姿勢は昨今の早期英才教育とは一線を画し、お寺の薫化会活動や、法灯相続に直結するお寺の教育的側面を拡大する可能性を見いだせる。

 京都佛立ミュージアムでは、今後継続してNPO法人 子育て学協会と協力し第4期CFC講座開催を行う予定。教務方や薫化会担当の方、宗内の教育関係者にはこのまたとない機会に受講をお勧めしたい。講座の模様は京都佛立ミュージアムのホームページよりYouTubeでも閲覧いただける。
(CFC受講に関するお問い合わせは広報局松本現薫まで。)


「子育て×仏教」続きの映像はこちら >>
http://www.youtube.com/watch?v=_tqCFsmrsMs