ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年05月01日
海外弘通だより ~イタリア佛立宗近況報告
本門佛立宗イタリア教区(教区長・福岡日雙師)では、コロナ禍のため一昨年(2020)当初からイタリア政府の方針により、すべての宗教施設に対し参拝者を招いての集会、儀式を禁止する措置がとられてきたが、今年に入り解除され、現在はフィレンツェに設けられた香風寺別院でのご信者を招いての朝参詣、御修行参詣等も可能となった。
 別院を会場とした行事が行えない期間は、担任教務・良誓師が、別院で毎日お看経の導師をし、オンラインでその様子を各信者宅に送り、同時刻にご信者は自宅で御題目を口唱し、ご法門を聴聞させていただくという形をとってきた。
 今年に入り政府の禁止令は解除され、元のように別院での参詣が行えるようになった。
 コロナ禍で宗教活動がままならなくなった期間中も地元のご信者はライン、電話を通して互いに励まし合い、連絡を絶やさなかったお蔭で、お教務とご信者、ご信者同士の心の絆は薄くなるどころか、さらに強固(きょうこ)なものになり、お教化も次々成就し、ご利益感得者がその喜びを発表し合うようになっている。
 今月号ではその一例として昨年、入信されたご信者、エマヌエッレ・メニチッティさん(男性・34歳)の体験発表をご紹介させていただく。

すばらしいご信心 HBSとの出会い

 私は現在、父の経営するワイナリー(ワイン醸造所)で働いています。ワイナリーはフィレンツェ近郊のプラトという町にあり、フィレンツェにも時折、出向いておりました。
 昨年(2021年)3月、フィレンツェに出向いた際、フィレンツェ在住の知人が私にある女性を紹介してくれました。その女性はフィレンツェ在住のソフィ・マツアンティという独身女性で、ある大きな会社にイベント・マーケティング部門を担当する社員として働いていました。ソフィの父親、アレッサンドロは服飾デザイナーで、母親は衣料品店を営んでいるアメリカ人です。
 私はソフィとの最初の出会いから彼女に好意を懐き、交際するようになりました。ソフィと交際を始めてから半年ほどたった頃、私は彼女から「私がお詣りしている仏教のお寺に一緒に行きましょう。」と誘われました。
 私は仏教についてあまり知識はありませんでしたが、好奇心を懐いて誘われるがままについて行きました。そこは本門佛立宗(HBS)という宗派の香風寺フィレンツェ別院というお寺でした。
私は本堂に招き入れられ、はじめて御本尊を拝見した時、清らかな、不思議なエネルギーを感じとったことを今もよく覚えています。私は直感的にこの信仰はきっとすばらしい信仰だと思い、入信を決意、その日から御題目をお唱えするようになりました。
 私は以前から自分自身の内面を見つめすぎるためか、精神的に落ち着かなくなったり、理由もないのに不安な感情が無意識の世界から浮き上ってきて精神状態が混乱してしまうことがよくありました。
 ところが、素直な気持ちで御題目を日々お唱えさせていただくうちに、そのような感情にさいなまれることが少なくなり、穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようなってきました。
 私の人生にこんなに気持ちがすっきりとし、ポジティブなエネルギーに満ちあふれた日々が訪れてくるなんて本当に夢のようです。本当に私はHBSというご信心、御題目口唱という修行に出会えたことを有難く思い、御法さま、ダニエッレ良誓師、そしてソフィに心から感謝しています。
さらに、ソフィの両親であるアンドレアとレベッカが佛立宗のご信者であったお蔭で娘のソフィもご信心するようになったということを考えるとアンドレアとレベッカにも御礼を言わなくてはなりません。
 他の人たち、友人や仕事上で出会った人たちとの人間間関係も今まで以上に良くなりました。今後はそういう人たちのためにお役に立てる人間になりたいと思っています。同時に縁ある人をこのすばらしい佛立信仰に誘い、佛立ファミリーの一員を増やしていきたいと思っています。
 有難うございます。グラッツェ! 南無妙法蓮華経。エマヌエッレ