ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年10月14日
海外弘通だより ~イタリア編
先月号に引き続き、福岡日雙師のイタリア出張(6月7日~14日)に随行ご奉公された相模原妙現寺所属・濱田現慈師からのレポートです。

●お助行五席目「学徒アントニア妙薫師、レンツォさん宅」

学徒の妙薫師とご主人のレンツォさんのお宅&オフィスにてお助行。とても素敵な御宝前。隣の部屋はアントニアさんのクリニックがあり東洋医学・鍼灸・アロマなどのカウンセリングと治療を行っているそうです。診察に来られた方の多くに、御題目口唱やお供水をすすめ、ご弘通されております。
妙薫師がご信心と出値ったきっかけは、ご主人のレンツォさんの精神的な悩みでした。弁護士としてお仕事されていた当時、様々なストレスで精神的な病を患い何度も自殺未遂をされたそうです。そんなときに、心理療法士でもある良誓師のところに治療に来られ入信、御題目口唱の功徳でご利益をいただかれました。
ご主人のご利益に随喜した妙薫師も別院にお参詣。すると、学生時代の同級生である、事務局長のティチアーノさんと再会したのです。現証ご利益と不思議なご縁によって、今では学徒さんとして御宝前へのお給仕、別院の法城護持、良誓師へのお給仕に励んでおられます。ご主人のレンツォさんも毎朝1時間の口唱をかかさないそうです。
お助行後には、参詣者と一緒に妙薫師の手作りイタリアンフルコースをいただきました。御供養をいただきながら、ご信心のこと、フィレンツェのこと、お仕事のこと、家族のことなど多種多様な会話が弾み有意義な時間を過ごすことができました。

●香風寺フィレンツェ別院にて御総講奉修

アパートメントの1室にある香風寺フィレンツェ別院。細部までこだわり、素敵に荘厳された御宝前。お参詣される方、ご奉公される方のことを考え尽くした間取りと内装は、さすがイタリア!とてもクールでした。こだわりのお庭には色とりどりの紫陽花が見事に咲き誇り、ジャスミンの香りに包まれ、訪れた人に癒しを与えてくれます。
本堂内いっぱいの総勢62名のお参詣。ベテランの方、初めての方もおられるなかで、「よいお看経」のお手本になるような御題目口唱の大音声に目頭が熱くなりました。御法門では、御導師のお言葉にうなずきながら真剣に聴聞されておりました。もちろん、トンチとパンチもあり、ときおり本堂内は大爆笑。あっという間の2時間でした。
遠くはイギリスから、ロッコさんと奥さんが赤ちゃん(フランチェスカちゃん)を連れて飛行機でお参詣。なかなか子供を授かることができず、ご祈願をされておりましたが、福岡御導師がお出ましになるこのタイミングで無事に出産。お初参りをすることができました。
御総講後は、御供養をいただきながら御導師がお1人おひとりにお声かけされ、みなさんとても喜んでおられました。

●むすび

お会いした香風寺フィレンツェ別院のみなさんお1人おひとり、随喜溢れる素晴らしい笑顔で「ありがとうございます(Gratch)」とご挨拶くださり、御総講やお助行席など、異口同音に大きな声でハッキリと御題目口唱される姿に感動いたしました。福岡御導師の御法門をよく聴聞され、ときには質問もされ、熱心に信心増進に励んでおられました。
みなさん随喜の思いがつよいからなのか、御題目口唱、御法門聴聞はもちろんのこと、お教化の思いもつよく、家族をお教化するためにお助行されている方、友人をお教化するために連れ参詣される方など、ご弘通の勢いを感じました。また、お話を聞くと、このコロナ禍でご弘通が衰退するのでは無く、オンラインでの相談やお助行を行うことによってご利益をいただき入信される方もあり、ピンチをチャンスに変えたご奉公に随喜いたしました。
とても、短い文章ではお伝えできないほどの、「感動」「随喜」「エネルギー」を感得させていただきました。日本人の私たちが学ぶべきことも多く、佛立信心の逆輸入、また、世界中のHBSと相互に交流が深まる未来が楽しみです。
良誓師や学徒さん、信徒さんとご奉公させていただけたこと、イタリアでのご弘通を肌で感じられたことはもちろんですが、移動中や食事中に、御導師より教学や海外弘通について、ご奉公の心得など、貴重なお話をたくさんいただけたこともとても勉強になりました。
海外弘通の現場でご奉公させていただけた果報に負けないよう今後も精進させていただきます。