ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年07月01日
6支照妙寺 権大僧正日朝上人とご内室の御17回忌を奉修
4月17日、第6支庁・照妙寺(住職・植田日事師)では、門祖会に併せて、第5世・権大僧正日朝上人と日朝上人ご内室(荷香院法勲妙信日幸大姉)の御17回忌が奉修されました。
 本来は昨年がお2人の17回忌でしたが、コロナ禍の影響で昨年は寺内のご信者のみで奉修させていただきました。今なおコロナ禍は続いておりますが、幾分明るい兆しが感じられた時期に、日朝上人と有縁の方々にお参詣いただきたいという思いから、今年は他寺院の方々をお迎えして追修という形で奉修させていただくことになりました。
 第1座は遠妙寺御住職木村日覚師にお勤めいただき、遠妙寺、妙玉寺、顕寿寺、妙源寺の方々にお参詣いただきました。
 奉修導師の御法門
「よくのある人は慈悲なし慈悲のある 人は欲なし妙なものかな」
 木村御導師は御法門の中で、当山が発行した冊子『たがいにすすめはげまして』より、ご信者が日朝上人からいただかれた数々のお言葉に触れられ、日朝上人と荷香院様は、常にご信者の悩みや苦しみに耳を傾け、その時々に応じて的確なお言葉でご信者をお救いになられたとお話しくださいました。
お2人がご信者に寄り添われたそのお姿こそ、まさに無欲で慈悲深いお心のお姿であり、私たちも欲の心を控え、相手を思い、人を助ける菩薩行をさせていただくことの大事をお教えくださいました。
 第2座は乗泉寺御住職永江日盡師にお勤めいただき、乗泉寺、妙信寺、実在寺、顕妙寺の方々にお参詣いただきました。
 奉修導師の御法門
 「公家の子も田舎におけばいなかもの 人は氏よりそだち也けり」
 人は、持って生まれた性質よりも環境や教育による影響が非常に大きいと心得、自分も家族も信心のできる環境作りを心がけることが大事とお示しくださいました。
そして、それには御題目の大切さを子や孫に伝え、ご利益をいただく姿を見せ、日々喜びに満ちた暮らしをさせていただくことでご信心が育まれ、それがやがて法灯相続を成就させていただくことに繋がるとお教えくださいました。
 奉修御導師方の大変有難い御法門を聴聞させていただき、慈悲のある菩薩心の育み方、そしてご信心を育てる環境の大切さを学ばせていただきました。
 また、御法門の前には日朝上人のご遺徳をスライドでご披露させていただき、お参詣いただいた方々にお偲びいただきました。
日朝上人が本寺・乗泉寺から照妙寺においでになり、ご信心の環境を作るべく照妙寺伽藍を整えてくださったお陰で、今日、私たちご信者はつつがなくご奉公をさせていただけております。そして将来を見通されたきめ細やかなご信者の育成ご奉公には、ご信者を愛し、照妙寺を愛し、本門佛立宗を愛された「護法愛宗の念」を感じずにはいられません。
 私たち照妙寺信徒にとって、日朝上人の教えと思いを受け継ぎ、そのご恩に報いるご奉公をさせていただく決意を新たにさせていただけた門祖会となりました。