ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年12月01日
北九州布教区が「婦人会研修会」を実施 —13ヶ寺から400名以上が参加—
晴天の9月7日、小倉・不輕寺(住職・村上厚進師)を会場に、本年度の北九州布教区婦人会研修会が開催され、13ヵ寺から400名を越す参加者が集った。講師は福島妙運寺・秋山現信師、横浜・妙深寺所属で陸前高田市在住の福田紀雄氏を迎え、映像を見ながら震災から3年たつ東北の現状と、家族を失う悲しみの中でも力強く歩みだしている人々の様子を、被災者であり地域の復興リーダーである福田さんがご信心に出値う機縁を交えて体験をお話しいただいた。

 また、今回初めてインターネットで東北南部布教区の会場を映像と音声で結び、同時プログラムでの進行を試みた。両布教区長の挨拶、震災体験の生の声や東北南部布教区の世界の子供にワクチンを送る取り組みの報告が、遠く離れた佛立信徒を一つに繋いだ。

 参加者からは、福島から避難してきた家族のために地域の人々の働きでできた支援拠点に九州各地から訪れるという報告と避難者の声にすばやく応えられるシステムができないかと呼びかけがあった。また別の参加者は、豊富なはずの水を安心して飲めないという想像を絶することが起きたのに、その福島の方々が世界の子供のワクチン支援に動いておられることを伺い、改めて震災を身近に感じ他人事ではない、私たちのできることを考えるきっかけになる貴重な研修になったと話した。

 最後に布教区婦人会・嘉寺雅子司事から「尊い命、そしてすべて失い、残された原発、私達にさせていただけることは、心に寄り添った支援をすること。子供、孫、末代にまで伝えること。3月11日を決して忘れない! で支援を続けたい」と言葉を送って、カメラの向こうの東北の方たちに手を振って中継を終了した。

 当日は東北支援の特産品のバザー、募金を実施し、70万円を超す支援が集まった。この他に管内寺院では個別に御大会などで特産品バザー、ワンコインワンペットボトルの募金を継続実施しており、少しでもお役に立てればと取り組んでいる。