ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年04月01日
四国布教区 石巻・耀護寺へ34名が参詣 —門祖会と犠牲者法要を勤める—
あの「東日本大震災」より丸4年を迎える直前の3月7日〜8日の2日間にわたり、被災集中地区のひとつに挙げられる宮城県石巻市の耀護寺さん(住職・近藤泉国師)へお参詣をさせていただきました。

 この度のお参詣の目的は先年、宗務本庁弘通局主導にて、宗門をあげてご奉公させていただきました「プロジェクト7」を経て、築き上げた耀護寺さんと四国布教区とのご縁を、より強固なものへとさせていただくべく松山松風寺・吉田日景御住職が耀護寺さんの門祖会、併せて震災4年の犠牲者法要をお勤めになり、随伴団参をさせていただくものでした。

 仙台空港に到着した一行が見たものは、きれいに復興された空港と中央ホールの大きな柱に刻まれた「津波到達高さ3.02m」の文字でした。改めて震災の脅威を思い知ることとなりました。

 夕刻、耀護寺さんに到着した一行は、ご信者各位の温かい歓迎をいただき、交流会が始まりました。耀護寺ご信者6名より震災体験、信行体験談をお聞かせいただき、最後は笠原信三局長より現在のお寺の取り組みについてお話を伺い、随喜随喜の連続。その後、現地の食材を使った美味しい御供養をいただきつつ、交流は夜遅くまで続きました。

 翌朝、一行は門祖会に先立ち、石巻市門脇町・南浜町地区を訪れ題目行列を実施。その後、当地の震災のシンボルたる門脇(かどのわき)小学校前に安置された御本尊に向かい御題目をお唱えし慰霊法要をさせていただきました。震災以前は約1,700世帯が賑やかにくらす町であったのが、地震による大きな揺れ、襲来する大津波、その後発生した大規模火災により、すべてを奪われ更地となった現地に御題目の御声が響き渡りました。また、門祖会では高松妙泉寺所属の岡井絵里子姉が信行体験談をご披露されました。

 この度は、四国布教区として教務4師、講務30名にてお参詣をさせていただき、耀護寺さんのご弘通隆昌発展と現地の復旧・復興を祈念し、家路へとつく一行でした。