ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年03月25日
1支・宥清寺 自衛消防隊の消防出初式を実施
1月28日、本山宥清寺の自衛消防隊が、令和6年の消防出初式を実施した。出初式は本山の教務、佛立教育専門学校の学生師、職員からなる宥清寺自衛消防隊と、翔鸞消防分団、仁和消防分団、上京消防署から指揮隊と第2消防隊、北野消防隊が参加。本堂前の境内に火元を設定し、参加のご信者方、ガールスカウトと保護者方は本堂に待機。見学者は境内で見守る形で午前10時から始まった。
境内から出火後、直ちに本堂内のご信者方を避難誘導、けが人や避難が難しい方の補助も行いながら火災発生を通報し、消火器で消火を行う。また館内放送では、本堂から講堂に避難するようアナウンスが流され、できるだけ姿勢を低くするように促される。
自衛消防隊は、装備を整えて救出活動と重要物品の搬出、負傷者を担架に乗せ、事務所前に設置された仮の救護所に移送する。火災発生から13分後、屋内消火栓と屋外消火栓、そして放水銃による放水準備が整い、「放水始め」のかけ声と共に3本のノズルから勢いよく本堂めがけて放水が開始された。
放水は20秒続き、その間に仁和、翔鸞の両消防分団から消防団員が到着し、宥清寺自衛消防隊の放水を支援しつつ安全を管理した。さらに、消防車のサイレンとともに上京指揮隊、上京第2消防隊、北野消防隊がそれぞれに到着。
この時点で自衛消防隊の放水が止められ、以後は指揮本部にて決定された消火方針に従い、上京指揮隊長の指揮のもと、上京第2消防隊はしご車、北野消防隊水槽車、自衛消防隊屋内消火栓、同屋外消火栓および放水銃の計四口による一斉放水が開始。消防訓練のクライマックスを迎え、本堂に放水された飛沫によって鮮やかな虹も現れた。
2分間の放水が終了、本堂前に上京消防隊、宥清寺自衛消防隊、仁和消防分団、翔鸞消防分団が6列隊形で整列し、閉式が行われた。初めに講有日良上人からの御訓示、続いて上京消防千代田文明署長の講評、最後に栢森良道宥清寺事務局長の挨拶があり、出初式は終了となった。
終了後は、境内で水消火器を使っての消火訓練が行われ、見学者やガールスカウトの子どもたちも参加した。また、上京消防署の協力により境内で消防はしご車や消防装備品を見学することができ、はしご車の前や子ども用の消防用防火服とヘルメットを着用しての記念撮影なども賑やかに行われた。
宥清寺の自衛消防隊は、昨年秋に開催された上京区自衛消防隊訓練大会に参加し、消火器の部並びに屋外消火栓の部で優秀賞をいただいている。
自衛消防隊は、本山宥清寺に火災を起こさない、起こさせないことを願いつつ、もしもの時は自分たちの手で火災からお守りすると、地元の消防署や消防団の支援と協力を得ながら、日々の訓練を行っている。