ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年04月01日
高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃 つづれ織り運動奉告大会を開催
 6年間に亘った高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃つづれ織り運動を締めくくる奉告大会が、3月6日午前10時より本山宥清寺本堂において講有上人ご唱導のもと、全国の支庁長、布教区長、宗会議員、本庁総局員、関係役員等の参集する中、厳粛に開催された。

講有上人のご諭告

本山御宝前において、高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公を結実する奉告大会が、厳粛に営まれるに当り、全国教講に向けて諭告を発します。
はじめに、正月早々に起った能登半島地震により、犠牲になられた方々へ心からのお悔やみと、被災された方々へお見舞いを申しあげますとともに、1日も早い復興を祈念申しあげます。
さて、開導聖人ご生誕200年の慶讃ご奉公に引き続いて推進された今回の高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公「教化・法灯相続 つづれ織り運動」は、コロナ禍の影響を受けて1年延長され6年間のご奉公となりました。
この間、その災難をも功徳の積み所と決定し、ご奉公を推進。宗外者教化と法灯相続教化の誓願は無事に成就させていただきました。しかしながら、教務員と学徒増加の誓願は未成就に終わり、御宝前に懺悔言上。謹んで改良をお誓いさせていただいた次第です。
今後は、この慶讃ご奉公の成果をより実りあるものとするため、まずは育成ご奉公に力を入れること、また教務員の増強。弘通の法器・育成に尽力し、高祖大士にお喜びいただけるご奉公を目指さねばなりません。さらには、令和13年にお迎えする高祖日蓮大士750回御遠諱に向けて、少子高齢化や社会情勢に対応し得る宗門として永続繁栄するための、「宗門改革大改良運動」を断行することが必要です。
全国教講におかれましても、この全宗挙げての大改良運動は、高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公によるご利益と感得され、7年後にお迎えする高祖日蓮大士750回御遠諱に向けてさらなる異体同心の信心でご弘通ご奉公に尽力する中に高祖のご鴻恩に報いたてまつることを切望して諭告とします。
令和六年三月六日 本門佛立宗第二十六世講 日良
 当日は、併せて第236回定例宗会開会お看経、第88回百万霊会追善法要も勤められ、本堂内陣祭壇前でのお焼香の後、つづれ織り運動奉告がなされ、全布教区長が起立する中、山内日得弘通局長が代表して、
一、教化誓願
当初誓願と追加誓願を合わせて20,179戸のところ20,240戸の成就
一、教務・学徒増加誓願
当初誓願と追加誓願を合わせて473名のところ414名の成就
との奉告がなされた。
 この奉告を受けて講有上人が、各寺院に於ける次世代信徒育成のオリジナル誓願も併せて、今後の更なるご奉公推進を御宝前に奉告言上された。
 一座お看経の後、式典に入り、まず第3号から第7号の特別表彰が行われ、表彰者所属の布教区長が拝受された。
第3号 高祖ご降誕800年慶讃ご奉公期間中に5ヵ年誓願(当初の誓願・平成30年3月7日誓願)を成就した寺院・教会
表彰代表 ⑦遠泉寺 代理拝受 平田淳当師
第4号 慶讃ご奉公期間中に教化の追加誓願を立て、成就した寺院・教会
表彰代表 ②妙光寺 拝受者 鈴木日光師
第5号 親子三代で本山大法要または各布教区等における慶讃法要(リモート参詣も含む)に参詣した者。なお、この場合の親子三代とは教化親子三代も含むものとする
表彰代表 ⑤河野彰勲師 代理拝受 加藤日感師
第6号 コロナ禍における対応として、寺内信徒にリモート等での朝参詣・総講(御修行)・三大会等の実施に取り組んだ寺院・教会
表彰代表 ④經力寺 代理拝受 信清宏章師
第7号 コロナ禍で工夫を重ね、ご弘通に尽力をした者
表彰代表 ⑨妙現寺 岡田直之氏 代理拝受 加藤喜詠師
 引き続き、お祖師さまへ贈るバースデーカードコンテストの表彰が行われ、
1位 ⑤遠妙寺くんげ会
2位 ②本成寺 小佐井薫子
3位 ⑤立正寺 熊谷美佳子
4位 ⑥常薫寺 丸山富士子
5位 ⑨広島・佛立寺 鈴木ひかる
6位 ②鶴松寺くんげ会
7位 ②日風寺 青年会薫化会
8位 ⑨呉・妙泉寺 藤本龍紀
9位 ②本成寺 本成寺ボランティア
9位 ⑤光隆寺 山川 駿
9位 ⑧広宣寺 小藤田 映
10位 ⑤立正寺 斉藤祐子
10位 ⑪扇陽寺 山岡清瑞
を代表して1位の遠妙寺くんげ会所属の東京中央布教区長・加藤日感師が記念の盾を拝受した。
 この後、講有上人がご諭告に立たれ、令和13年にお迎えする高祖日蓮大士750回御遠諱に向けての更なる改良を促された。
 このご諭告をいただき、新井日現宗務総長が、ご降誕800年慶讃ご奉公を総括、そして柴崎日布奉賛局長のご挨拶をもって、高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃つづれ織り運動奉告大会を無事に終了した。

奉告大会 宗務総長総括のご挨拶

ありがとうございます。
高祖ご降誕800年慶讃ご奉公奉告大会に際し、当局を代表して一言、ご挨拶させていただきます。
本日は講有日良上人には法務ご多端の中、一座のご親修を賜り、また、教講ご一同には遠路、ご参集いただき厚く御礼申しあげます。
宗門は平成29年の佛立開導日扇聖人ご生誕200年ご正当の年より令和5年の高祖ご降誕800年の一大慶事に向けて慶讃ご奉公に入り、「世にともしびを 人にやすらぎを 教化法灯相続つづれ織り運動」と銘打って、高祖大士にお喜びいただくべく、慶讃ご奉公を展開してまいりました。
その第1は「お供え教化」。誓願18,884戸を発願し、20,240戸を達成。宗内誓願を成就することができました。
第2は「教務員・学徒増加」誓願465人に対し、414人の成就に止まり、誓願未成就を心より懺悔申しあげます。
私たちは信心改良を固くお誓いし、弘通の法器、育成増加を推進してまいります。
第3には「次世代信徒育成のオリジナル誓願」では、各寺院において目標を設定、未来の信徒育成役中養成を目指し、各寺院においてそれぞれの成果をあげることができました。
さて、今度の慶讃ご奉公においては、ご法難ともいえる大きな障害が私たちの前に立ちはだかりました。それは「コロナウイルス感染拡大」であります。令和2年には世界中に感染拡大、ロックダウンが宣言され、私たちが目指す慶讃ご奉公の姿も大きな制限を強いられることとなり、当初計画されていた5ヵ年のご奉公を6ヵ年に変更、本山大法要も令和5年の奉修に変更されたのであります。
大きな制限を受けたご奉公でありましたが、令和3年には次世代を担う青少年育成を目指し、本山宥清寺において第7回青少年の一座を開催、コロナ禍の開催でありましたがインターネットを活用し無事にご奉公させていただきました。
また、慶讃記念事業として奉賛局より「本山本堂及び庫裡の畳表の張り替え」と「空調機器の設置」が提案され、諸機関の決議を受け、実施する運びとなりました。令和5年7月にすべての施工が終了し、夏の大法要においては大変快適な環境の中で奉修をさせていただくことができました。
この記念事業は全国の教講のご有志で実施されましたが、そのご有志は予算を遙かに超える奉納をいただき、無事に事業完遂ができました。これ偏にご同前の為法為宗の賜と随喜させていただきます。
令和6年4月・7月・10月には「高祖日蓮大士ご降誕800年本山大法要」を奉修、6日間18座を奉修、計1万人を超えるご参詣をいただき、ご降誕800年を慶祝する御題目の音声が響き渡りました
本日、只今の奉告大会において「高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公」を終了させていただきます。只今、講有上人より賜りました諭告をしっかりといただいたならば、来る「高祖日蓮大士750回御遠諱」のご奉公成就に向かい、宗内教講一同が異体同心にて突き進まねばなりません。
ご諭告でお示しの「大改良」とは教講の信心大改良といただき、私たちは更なる異体同心をもってのご奉公をさせていただくことをおすすめしてご挨拶とさせていただきます。
令和六年三月六日  宗務総長  新井日現

奉告大会 閉会の辞  奉賛局長 柴﨑日布

ありがとうございます。
お参詣ご一同様には、それぞれご奉公をお繰り合わせいただき、全国よりご参集、心より随喜申しあげます。
さて本日は、講有日良上人に高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公「教化・法灯相続つづれ織り運動」の奉告大会をご奉修賜わりまして誠に有難うございました。
平成30年11月第219回臨時宗会に於て、第124号議案の「奉修本部規定」が議決され、前奉賛局がスタート。今期の私共奉賛局員がそのご奉公を引き継ぎ慶讃ご奉公の本山大法要及び記念事業等を担当してまいりました。
不肖の本部長でありましたので、途中、右顧左眄し、支庁・布教区にご心配をおかけした事もありました。
特に慶讃ご奉公の最中に起ったコロナ禍は全世界を大混乱に陥れました。社会生活は一変して日常の信行やご弘通にも大きな影響が出て、当初5ヵ年の記念ご奉公を1年間延長し、本山大法要も1年延期させていただきました。
これ等のご奉公の変更にも、支庁長、布教区長方のご理解と絶大なるご協力にて、慶讃ご奉公の成就と6日間・全18座の本山大法要参詣も盛大なお参詣をいただくことが出来ました。
併せて記念事業の「本山本堂及び庫裡空調機設置工事並びに畳表張り替え」も、宗内全寺院教会の教講の皆様には、志篤いご有志奉納を賜わり、立派にご奉公成就出来ましたこと、高座からではございますが、厚く御礼を申しあげます。
これらのご奉公を成就することができましたのは、佛天のご加護は申すに及ばす講有日良上人のお徳と宗内全教講方々の護法愛宗、厚いご信心によるものと心より随喜し、幾重にも御礼申しあげ、閉会の辞とさせていただきます。