ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年04月01日
4・5・6支庁 合同教務大会を開催する
2月15日10時半より、恒例の第4・5・6支庁合同教務大会が、第5支庁・東京乗泉寺(住職・永江日盡師)において開催された。今回は、立正大学名誉教授の中尾堯先生をお迎えして「高祖日蓮大士750回御遠諱に向けてーご真蹟から拝見する高祖の実像についてー」とのテーマでご講演をいただいた。
 永江日盡師唱導によるお看経に続いて、第4支庁長・指田日行師より開会の挨拶として「高祖大士ご降誕800年慶讃ご奉公も昨年を以て円成し、これから高祖750回御遠諱に向けて報恩ご奉公を展開していくうえで、高祖の実像に迫っていくことは誠に重要です。そこで、今回は、その道の権威でいらっしゃる中尾先生にご講演をお願い申し上げた次第です」と、本大会の主旨が述べられた。
 その後、本堂にて中尾先生より、主に佐渡ご配流から身延ご入山に至るまでの、高祖のご事蹟についてご講演をいただいた。中尾先生は「日蓮聖人はご生涯をかけて、法華経の素晴らしい世界を伝えようとなされました。日蓮聖人の実像に迫るためには、聖人のご体験を再体験し、聖人が遺されたご真蹟の裏に秘められた世界を拝見していかなければなりません」と述べられ、ご真蹟を具(つぶさ)に分析していけば、末法弘通という高祖のご本意や、ご配流の地においても多くの支持者を得たお人柄を窺い知ることができる、という点を力説された。
 最後に、第5支庁長・柏日胤師からの「本日、中尾先生のご講演を拝聴して、私たちが拝見させていただく御妙判中の行間には、高祖大士の信心が籠められているのだ、ということを実感いたしました。750回御遠諱という次の目標に向かい、一層信心を起こして励んでまいりましょう」との閉会の言葉を以て、大会は終了した。
 今回のご講演で、ご真蹟の科学的・客観的な研究という、佛立教務が普段なかなか接することのできない観点から、高祖大士の実像について伺うことができたのは、実に貴重なことであった。お互い佛立教務として、高祖大士750回御遠諱報恩御奉公に全力で励んでいかねばならぬとの思いを新たにした大会であった。