ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年11月11日
11支・神戸布教区 第1回「神戸の寺子屋」を開催
神戸布教区では、7月22日、第1回『神戸の寺子屋』が神戸本法寺(住職・速水日従師)を会場として開催された。
参加対象となるのは現役世代、いわゆるミドルエイジ(30~60代)である。社会からもお寺からも、もっとも必要とされているこの世代であるが、現状各寺院にとって弘通の弱点のひとつでもある。それを1市1布教区という地の利を活かして人材を発掘育成し、さらには既存の教養会という枠を超え新しい繋がりを構築していくことを目的としている。
第1回目の講師は、神戸本法寺所属の信徒で普段からお寺参詣にも励まれている守屋隆司氏に依頼した。守屋氏は、震災の年である平成7年に神戸市議会議員に初当選ののち神戸市会議長も務めた、神戸の街を隅々まで知り尽くす神戸通でもある。
その守屋氏に「神戸」という、いかにもざっくりとしたテーマで講義をいただき、市にまつわる表側の話からちょっと裏の話まで、今までお寺では聞けなかった内容の話に参加者も興味津々で真剣に聴講し、時にユーモアを交えながら退屈をしないようにとの守屋氏の気配りはさすがであった。
質疑応答では、参加者からの矢継ぎ早の質問にも丁寧に答えられ、予定していた終了時間をオーバーするほどで、終了後、参加者のお1人が「楽しかったです。次回はいつですか?」と、布教区長の川手信興師に感想を述べていた。
次回以降さらに充実した「神戸の寺子屋」が開催できるように、そしてこの集いからミドルエイジ信徒の人材育成を目指したい。なお、当日の参加は、管内寺院もれなく参加をいただき教講合わせて30名であった。