ほんもんぶつりゅうしゅう
2013年05月17日
お供水で娘の眼病無事経過——親子での記念大法要参詣を楽しみに
第8支庁 室蘭寺 前田弘子
 
ありがとうございます。私の娘・暁子の事ですが、9歳の時、その当時小児の一万人に一人という先天性の膵臓機能低下によっておこる“若年性糖尿病”になりました。以来、一日4回の注射、食事療法、運動療法を続けなければ生きて行けないのです。その後、今日まで20数年が経過し、まだまだ娘は信心不足ですが、私が毎日のお看経、できる範囲でのご奉公を務めさせていただき、まずまず普通の生活をしています。
 
 ところが平成20年4月、高血糖症状を起こし倒れました。その時も運よく早く発見できたため大事に到らなかったのですが、4ヵ月入院生活を送りました。その後、合併症、特に眼底出血を心配し、こまめに眼科受診をしていました。12月には盲膜に少々異常があることがわかり、翌平成21年1月よりレーザー治療を開始しました。眼の血管の流れが悪くなると眼底出血、網膜剥離等が起こり失明する場合があります。7月までレーザー治療を追加して行っていましたが、7月23日に担当医より大学病院に行くように言われびっくりしました。
 
 7月28日に札幌医大眼科に入院し、8月7日に手術しました。糖尿病性盲膜症による眼の部分の“硝子体手術”といって硝子体を除去し、ゼラチンを注入するという手術です。この手術には“術中に白内障になる危険、網膜剥離が起こる危険、大出血がおこる危険”どれも何千分の一で起こる可能性があり、最悪の場合は失明すると教授からの説明がありましたが、何をしても娘から光は奪いたくありませんでした。
 
 毎月、当病平癒のお願いはしておりましたが、入院と同時に更にお願いをし、御住職に教えられた通り、病院、主治医、その他関係者の御塔婆をお願いし、部内の鳴海さん、風見さん、野村さんはじめ室蘭寺のご信者さんにお看経をお願いしました。
 
 当初、1時間半位手術の時間はかかると聞いていましたが、手術は1時間足らずで終了し、術中の合併症はまったく起きませんでした。術後、病室に戻って、麻酔がさめてから2時間後水分をとり、何もなかったら食事が摂取できると言われました。娘は入院してから飲み薬の時以外はお供水だけをいただいていましたので、術後も一番最初にいただいたのがお供水です。
 
 私が住んでいる所は伊達という町で室蘭寺から30分から40分かかります。入院中お供水がなくなった時は、札幌の信廣寺にお参詣してお供水をいただいてきました。娘はじめ家族中「お寺のお水!」といってお供水をいただいております。お供水はほんとうにありがたいと痛感しています。
 
 娘は8月24日より職場にも復帰し、今はとても元気です。本年4月の門祖550回御遠諱記念大法要には、親子そろって参詣させていただく予定です。初めての本山参詣で、とても楽しみにしております。娘の病気は一生治ることはありませんが、普通に生活できるよう、これからも毎日のお看経、お寺のご奉公を続けて行きたいと思っております。ありがとうございました。