ほんもんぶつりゅうしゅう
2024年04月08日
能登半島地震の現地調査報告@本門佛立宗 宗務本庁
3月20日~22日、宗務本庁 総務局は能登半島地震の現地調査に参りました。以下、今回の調査について報告いたします。

1.令和6年3月上旬の時点で総務局が確認していた現地情報
第1支庁 江北布教区 昌柳寺(石川県)、金澤寺(石川県)、富山佛立寺(富山県)について、各寺院に地震被害の状況について報告を求めました。いずれの寺院からも「寺院に関して、大きな被害はない」「教務、信者の自宅に関しても、大きな被害はない」という報告がありました。

2.大阪大学 稲場圭信先生からのご指導
発災後、度々に現地の支援に赴かれていた大阪大学 稲場圭信先生と複数回連絡をおこない、現地にてお茶とお茶菓子をふるまって、「傾聴ボランティア」を実施することとしました。各支庁総務担当者会議から「地元の寺院の活動という形がよい。宗教法人の活動は現地の人に違和感を抱かせる」との意見があり、「金沢 昌柳寺」の活動という形でご奉公させていただくことにしました。

3.道路状況について
金沢市から能登半島には「のと里山海道」を利用しました。ただし徳田大津ジャンクションから北部については地崩れ等で道路状況が悪いため、北行きの一方通行となっていました。南行きについては、東西海岸沿いを走る国道249号線を利用することになっていました。地割れ、段差等が多々あり、道路の補修工事も多数おこなわれていました。

4.被災地 犠牲者のご回向について
輪島市の朝市では大規模な火災が発生し、多くの方が犠牲になりました。珠洲市の海岸では津波により、多くの方が犠牲になりました。今回の調査では、上記2箇所にて御本尊をおまつりさせていただき、ご回向をさせていただきました。

5.傾聴ボランティアについて
3月21日、調査当日の能登半島は、雨・雪・アラレ・強風と大荒れの天気でした。気温も低く、現地のお方の姿を見る機会が少なかったです。また珠洲市ではまだまだ断水が続いていて、市役所でさえ断水の状況でした。昌柳寺から大量のペットボトルの水を運んできましたが、手元にある全ての水を珠洲市に寄付させていただきました。珠洲市にて私たちがカフェ形式の傾聴活動を実施のためにするよりも、少しでも多くの方に水をお届けする方を選択しました。

6.今後の宗門としての支援について
325日の各支庁総務担当者会議では各支庁から「当該支庁である第1支庁から現地のニーズに応じた支援について意見をいただかなければ、他支庁として意見をすることができない」「第1支庁に支援金の用途をお任せするのがいい」との意見をいただきました。3月28日、第1支庁に能登半島おいて宗門としておこなう今後の支援活動について、また宗内から多く寄せられた支援金の用途についても、現地能登半島現地に赴いて調査、検討を実施する依頼しました。
以上、報告いたします。