2014年01月25日
お助行について
「助行」という言葉は、本来「中心となる修行〔正行〕」を「補う行」のことをいいます。佛立宗では、自分以外の"他の人を助けるための御題目口唱"のことを「お助行」と呼んでいます。つまり、他のご信者がご利益を頂けるよう、一緒に御題目をお唱えして助けてあげるのです。「病気が治った」「他の人をお教化できた」「志望校に合格した」など、本人がご利益を頂いて喜ぶだけでなく、お助行に参加した人もその姿を見て、改めて「やっぱりこのご信心はありがたいなあ」と感得させてもらうのです。
仏さま、日蓮聖人が御題目を我々にお残しくださった理由は、この世の皆がその御題目のご信心によって功徳を積み、幸せな今の人生と未来世を送ることができるようにとの想いでした。つまり、一人でも多くの人にご信心の有り難さを伝えることは、自身の御題目口唱の行と同じくらい大事なことなのです。他の人がこのご信心の有り難さを感得し、またさらに他に人に伝えようとすれば、たくさんの菩薩が育つことになります。仏さま、日蓮聖人はこのことを一番お望みなのです。
この他の人のためのお助行による功徳は絶大です。自身のお願いごとを御宝前に御祈願しなくとも、お助行に励んだその功徳によって、気付かぬうちに我が願いも叶えていだだける程のものなのです。佛立宗のご信者は、このお助行の功徳の大きさを知るゆえに、互いにいつも声をかけあい励まし合って、信心増進をさせています。