ほんもんぶつりゅうしゅう

2024-07-16 21:53

映画「窓」MADO上映会@誕生寺













昨日は教区御講の後、15時半から蛸薬師の誕生寺さんで行われた映画「窓」MADOの上映会に鑑賞に行かせていただきました。


今年、誕生寺さんはより多くの方にお寺に親しんでいただこうと祇園祭でお寺を開放、お寺の前の駐車場には飲み物やキッチンカーが出店、これまでのご奉公でご縁をいただいたお香の老舗・松栄堂さんまで出店され大変な賑わいでした。


そして、映画「窓」MADOの上映会と主演の西村まさ彦さんの朗読会を企画、開催されました。


映画「窓」MADO 公式サイト

https://mado-movie.jp/


上映前は、監督の麻王さんも呼び込みもされ、お手伝いに伺った高校生たちと気さくに写真撮影してくださっていました。


朗読と映画上映、はじめての体験でしたが、間近で主演の俳優さんが朗読をされてからの映画への導入で引き込まれるようでした。


この映画は、横浜・副流煙裁判として知られるようになった「化学物質過敏症」「受動喫煙」にまつわる二つの家族の物語。

説明するのが難しいのですが、単純な善悪、被害者と加害者の対立という構図ではなく、人間の怒りや業、正義と正義のぶつかり合いとすれ違い、葛藤を描いたような作品だと感じました。


今の世の中を見ても、二局対立ですぐに答えを求める、相手を徹底的に責めたりするような風潮の中で一石と投じて、それぞれの生き方を考えさせられる映画だと思いました。


映画上映の後には、麻王監督と西村まさ彦さんのご挨拶もあり、作品に込められた思いや背景なども伺い、より深く向き合うことができました。

さらに、映画の前には梶本清還師がお寺の紹介にたち、閉会の挨拶の時にも仏教の考え方、エッセンスなどをお話しされ、とても学びの多い上映会になったと思います。


最後の最後、ギリギリで長松寺の御修行に移動し、奉修後は長松お導師にお供させていただき、麻王監督、西村さん、そしてプロデューサーの藤村さんにご挨拶させていただき、夕食までご馳走になってしまいました。


そこでのお話しを伺うと、とてつもない情熱で作品を生み出され、上映されていることを知りました。西村さん、監督、藤村さんもほぼ手弁当のような形でこの上映会を開催してくださっているんだと知り、プロの本気を目の当たりにしました。


「生きる」を学ぶ、「生きる」と向き合う映画の鑑賞。「生きる」を学ぶ、仏教のミュージアム、京都佛立ミュージアムでも、そしてお寺でも上映会ができればありがたいと思いました。


本当に貴重なご縁をいただきました。本当にありがとうございます。