ほんもんぶつりゅうしゅう

清流寺 オーストラリア教区


2022-09-02 05:50

次男の御看経

ありがとうございます。荒木香里です。 先月から我が家では、次男(15歳)と娘(11歳)が御信心に対して新しい事を始めました。 (8月2日更新ブログを参照下さい。) 娘は毎朝の御給仕が習慣付き、よほどのことが無い限り御給仕と御題目口唱をしてから学校へ行きます。娘の心の変化は、その後のブログでも紹介していますので、ご覧ください。 次男は、私が貸してあげたモバイルバッテリーをあっさり失くしてしまったことをきっかけに、私の提案でその日から1か月間、毎日最低5分の御看経を上げることを約束してくれました。1か月と期限を決めた事が良かったのか悪かったのか分かりませんが、とりあえず一日も欠かさずに毎晩頑張ってくれました。たった5分ですが、それまでほぼゼロだったわけですから、彼にとっては大きな5分です。 御宝前は必ず、この2人に御利益を下さると信じて私も一緒に頑張りました。 そして、1か月経過、昨夜が次男にとって最後の日。「今日で最後だ。」と少し喜んでいる次男に「1か月よく頑張った!やっただけの事はあるよ。何か感じる時がきっと来るから。」と何も聞いていないふりをしている長男にもしっかり聞こえるように一言添えて、その場は過ぎました。今までの私はきっと「これからも続けようよ。」という意図の言葉を、ただ言いたいから言うという形で次男に言っていたように思いますが、その時は言わずに明日まで作戦を立てようと思いました。この習慣を続けるには、何か決定的な言葉、シチュエーションが必要だと考えていました。 そして何分か経って、私が寝ようとしているところへ次男がやってきてこう言いました。「さっきまで毎日5分の御看経、今日が最後、もうやらないって言っていたけどさ。やっぱりやるよ。」と言ってきたのです。「え?どした?」とビックリしている私に、次男は「なんか、良い感じだったんだよね。」「何が?」と私。「ちょっとね・・・。なんか、感じた。」と言うではないですか。「よし!やろう!これからもね!」と喜ぶ私を見て、次男もまんざらでもなく自分の部屋へ戻っていきました。 その余韻の中で「こんなことあります?」とただただあっ気にとられながらも、自分から続けると言ってくれた次男と、彼の心を導いて下さった御宝前に、有り難さと感動が湧き上がってきました。これから、自分で決めた事として期限付きでない御看経に励んで欲しいと思います。必ず、現証の御利益をいただけるんですから。

次男の雄吏くん
次男の雄吏くん