ほんもんぶつりゅうしゅう

清流寺 オーストラリア教区


2022-07-28 14:00

一つ一つ壁を乗り越えて

ありがとうございます クィーンズランド組 汪 齋藤恵利加です。 荒木香里さんの7月を振り返って第二段として、少し私もご利益談を含めお話を書かせてください。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、長男 学豊は重い先天性の心臓病を持って生まれました。 彼には心臓が半分しかありません。 当時は五十万人に一人の確率で生まれると言われていて、なかなか稀なそして治す事は出来ない病気です。生まれてすぐに手術が必要で、その後も何度も手術を行い、 その度に、ご信者の皆さん、お講師方、そしてお導師に御祈願、お看経をあげていただき、命を助けていただいてまいりました。 今月の七月に、三寺合同御利益感得助行(ゴリカン)が行われ、この度も学豊は特別に妙深寺長松お導師より言上していただきました。 三時間と言う長い時間の中、皆さん異体同心で力強いお看経をあげてくださり、おかげ様で併用して発症していたリウマチの症状が劇的に良くなり、大変な御利益をいただいたと皆さんにご報告させていただいた所です。でも残念ながら、この度の血液検査結果で、今度は腎臓機能低下が疑われ、また新たな問題が起こりました。私はそれを聞いて心はパニックです。なぜ?こんなに心を入れ変え出来るだけお看経もしているのに、私の何が間違っているのですか?そう御宝前に問いました。 私はその時ふとゴリカンでの、妙深寺 岩澤清従師のお言葉を思い出したんです。  岩澤清従師はよく信者さんから、闘病平癒の御祈願を立てられると、お講師、いつ病気は完治するんでしょう?て言われるんです。闘病者は常に焦りと、苛立ちから不安で一杯になりますから、仕方ない事でございます。 でもお講師はこう続けておっしゃっりました。治らない、すぐに目に見えないけど、御利益はあるんですよと。それは10分なら10分の、3時間なら3時間の御看経をあげている、あげる事が出来るその瞬間がすでに御利益だと。そう話されておられました。その時、私は新しく入信されたケリーさんの事も思い出しました。御看経をあげればあげただけ、寝れるようになったと。彼女の病気もまた完治するような簡単な病気ではありません。でも症状が少しずつですが、不思議に良くなっているのです。 私はすぐクィーンズランド組の荒木組長にお頼みして、お助行をしていただけないかとお願いをしました。急なお願いにもかかわらず、クィーンズランド組の信者の皆さん、そして信応師までお参詣にリモート参加してくださり、感謝の気持ちと、パワーをいただけた気持ちでいっぱいです。 これが、御看経の力なのか?と身をもって体験させていただいた瞬間でした。信応師からは「一生懸命御信心をさせていただくと罪障という壁が出てくる。その壁を一つひとつ乗り越えて前進していくしかない。それには御看経です。」とお折伏をいただきました。学豊はまだまだ検査が必要で、その度に山あり谷ありの困難に合うでしょう。でも一歩、一歩を、お題目、一遍、一遍と考え、これからも親子共に、大切に進んで行けたらと思います。ありがとうございました〓