ほんもんぶつりゅうしゅう

清流寺 オーストラリア教区


2022-02-25 10:46

「挑戦と守り」、有言実行

  ありがとうございます。バーズリーゆかりです。

皆様、北京オリンピックをご覧になられました?

コロナ禍で延期になった東京オリンピックが昨年開催され、今年は冬季北京オリンピックと立て続けに開催されました。全てのアスリートにそれぞれの物語があり感動すること学ぶこと多々あります。たった数分の為に人生を掛けて挑むオリンピック。私達の生活からは想像を絶するほどの血の滲む様な努力をされているはずです。

私は冬季オリンピックに縁があるのか1998年の長野オリンピックに行きました。長野では温泉とスキーを楽しみましたが、少し体調を崩し男子のスキー団体は長野で見れなかったです。あの伝説の大逆転金メダルを入院先の病院で見ました。スキージャンプラージヒル男子団体は本当に感動でしたね。原田さんの涙、チームメイトの涙、そして「ふなきぃ~」が名言に・・・QLD組には若い信者もいるので知らないかも。

今回フィギアスケートと言えば、羽生結弦選手。前人未到の4A(4回転半アクセル)に挑戦すると断言されていました。自分の夢と国民の期待、3連覇か?ジャンプは成功か?と言う重圧も背負って。昨年の全日本選手権では両足着床で4Aを降りましたが、回転不足で認定されませんでした。誰もがしていない挑戦に挑む。

羽生選手はフリーが終わりインタビューで「9歳の自分が翔べ」と言っていると。フィギアスケート人生において「悔い」を残したくないんじゃないかと感じました。既にオリンピック2連覇をされていて、「守りの構成」でも金メダルもしくはメダルは確実でした。でもやるからには勝ちに行きたい、金メダルを目指す、国民の期待に応えたい、4Aと言う9歳の少年の夢であった「挑戦」へ挑みました。練習で一度も成功していなかったのに。ショートプログラムは最初のジャンプが0点になってしまう不運もあり、4位入賞という結果になりました。

松岡修造さんがインタビューをした時、涙を堪えそれでも誠実に答えられました。

「一生懸命頑張りました。正直、これ以上ないくらい頑張ったと思います。まあ、報われない努力だったかもしれないですけど。」(インタビュー抜粋)

この言葉を聞いて私の人生でこれ程、頑張ったと思えたことがあっただろうか?と自問自答しました。

「報われない努力だった」・・・
私がこれまで聞いていたアスリートの言葉は「努力すれば夢は叶う!」だった。
でも私はそのインタビュー中に4Aが認定されたと羽生選手が少し安堵の様な笑みがあって報われたと思っています。これからの未来のスケーター達が4Aを目指すでしょう。そして羽生選手は27歳ですがこれからもスケートを突き詰めると断言されました。

後日再度インタビューをした松岡修造さんは羽生選手が去ってからこんな辛いことはないと涙を流されていました。

ただアスリートから仏教に通ずる「芯」「魂」「精神」「有言実行」などたくさん相通ずると思うんです。人は年齢に関わらず素晴らしいお手本となる人がたくさんいます。オリンピックを見てほんまに日本人に生まれて良かったと思える時があります。

自分が人生を全うする時に、羽生選手が言った様に自分が本当に悔いなく頑張ったと言える人生を遂げたいです。御信心は自分との挑戦と継続だと最近感じています。それは会社や学校の様に強制される宿題やトレーニング、ノルマがないからです。自らが実践し質を高める。好きだから継続できる、探究心が出る。これからはお教務さんに遠慮せず、分からないことを恥じず知りたい!と思える貪欲な自分になりたいです。

現在NHKで放送中の100分de名著「日蓮の手紙」は3話放送されました。今まで知らないことが多々あり、御祖師様の事、その時代背景をもっとを知りたいと思います。次回の最終回も楽しみです。